ユーゴスラビアから独立した「マケドニア共和国」が「北マケドニア共和国」と国名を改名することでギリシャと合意したそうです。マケドニア、国名変更でギリシャと合意 「北マケドニア」にという記事になっていました。
ギリシャとマケドニアは12日、マケドニアの国名を「北マケドニア共和国」に変更することで合意した。マケドニアのゾラン・ザエフ(Zoran Zaev)首相は、両国間で27年にわたり続く国名論争の「歴史的な解決策」とたたえている。
なぜギリシャが「マケドニア」という名前に反対しているのかというと「自国の北部に同名の地域があること」が理由なのだそうです。
マケドニア共和国によれば「東ヨーロッパのバルカン半島中央部にあたる歴史的・地理的な地域」で、現在はギリシャ、ブルガリアのそれぞれ一部と、独立国のマケドニア共和国の3つの国に分かれています。
南部を占めるギリシャがおおよそ50%、マケドニア共和国が北西部40%、ブルガリアが北東部10%ほどを占めている。
マケドニアは「1910年代のバルカン戦争によってギリシャ、ブルガリア王国、セルビアの3王国によって分割」され、セルビア領マケドニアは、第一次世界大戦後にユーゴスラビア王国の一部となり、1991年に「マケドニア共和国」として独立しました。
こうした歴史的背景から、自国にも古代マケドニアの領地があるギリシャが「マケドニア」という国名を嫌がったのだそうです。
しかし「マケドニア共和国」が「北マケドニア共和国」となることで、ギリシャと合意ができたというのが今回のニュースです。
「北マケドニア共和国」となる「マケドニア共和国」はこのあたりです。
マケドニアの中心的な都市は、ギリシャのテッサロニキなのだそう。
これで「北マケドニア共和国」は、ギリシャが反対している北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)加盟への道が開けるということです。
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マケドニアは旧ユーゴスラビア連邦から1991年に分離独立したが、マケドニア地域は古代ギリシャのマケドニア王国に由来し、ギリシャにもまたがる。同国は「領土的野心を示す」として、国名変更を要求してきた。