Winny利用の果て――家族崩壊した銀行マンの悲劇 という記事より。
ファイル交換ソフトウェアに関連した情報漏えい事件が今なお多く、公私での使用を禁止している企業が少なくありません。それでも、やむを得ず使ってしまうことが、どのような悲劇をもたらすのでしょうか。銀行員のN氏(仮名)を襲った事例を紹介しましょう。
銀行員の父親が仕事のデータを持ち帰り、自宅のパソコンで作業したところWinnyでデータが流出してしまったという事件。覚えてます、なんとなく。
結局、本人がWinnyを使っていた訳でなく、家族(長男)がこっそり使っていたことから起こってしまった事件だったのですが、その後が綴られているレポートです。
さて、N氏の今後の処遇については、人事部や上司である支店長などが検討しました。N氏本人が流出させたわけではないものの、無罪放免では済みません。社会が納得するであろうとして、依願退職という形になりました。
なかなか就職口はなく、就職したものの給料は激減。疲れ果て長男とは取っ組み合いのケンカになり、長男は大学中退して地方へ。さらに奥さんとの仲も険悪になり協議離婚。
銀行で副支店長だったN氏も‥‥
今ではN氏は独り身になり、もうすぐ60歳を迎えます。日々アパートで細々と炊事や洗濯、掃除などをすべて一人でしては、深夜に仕事へ就いています。
という生活を送っているそうです。
記事では最後に「Winny中毒にならないために、抜け出すために」という結びがあるのですが、まずは自宅に仕事のデータを持ち帰られないように、ということかもしれませんね。興味本位で知識なくWinnyは使わない方が良いな、とも思いますが。