「さまよえる湖」消滅は62年…中国でロプノル調査という記事より。
25日付の中国紙、北京日報によると、中国新疆ウイグル自治区で、「さまよえる湖」ロプノルについて学術調査隊が現地調査した結果、ロプノルが干上がって消滅したのは1962年であることが分かった。
「さまよえる湖」として知られる中国新疆ウイグル自治区の湖「ロプノール」ですが、久しぶりにこの名前を聞きました。初めて知ったのは、小学生時代の国語の教科書か何かだったような。
「ロプノル消滅時期については学術界で30年代から70年代まで諸説あった」ということですが、今回の調査で1962年に完全に干上がったことが明らかになったのだそうです。
タリム盆地の砂漠にあったロプノルの湖の面積は、58年ごろにあった大洪水で数千平方キロに達したが、その後急速に湖水が消失、62年に完全に干上がったという。湖の深さは約3メートルにすぎず、蒸発で毎年約1メートル水位が低下したと推定している。
ロプノール – Wikipediaもありました。
この湖にはタリム川(塔里木河)が流れ込むが、湖から流れ出る川はなく、その湖水は強い陽射しで蒸発するか地中に消えてしまう。 タリム川の流れが変わることからその位置が変化し、また水深が浅く絶えずその姿を変えることから「彷徨える湖」と呼ばれてきた。
消滅してしまった理由に関しては、
・乾燥化が進んだ
・タリム川上流にダムが建設された
といったものが一因と考えられているそうです。
現在は「湖の中心には多くの旅行者や探検家によって湖心到達を記念する碑が建てられている」のだそうです。