食卓から“乳離れ”…牛乳消費低迷もバター不足の怪という記事より。
国内のバター不足が深刻だ。業務用輸入バターの急騰で国産にシフトしたものの、原料となる加工用生乳も不足していたことが原因だ。
最近“バター不足”ですね。スーパーにいっても「一家族1個まで」という張り紙がしてあったりします。
なぜそこまで“バター不足”が深刻になってしまったのか?
なぜ“バター不足”をすぐに解消することができないのか?
解説している記事がありましたので、ちょっとまとめてみます。
2007年春オーストラリアで大干ばつ
→家畜飼料が激減
→輸出用乳製品の生産が激減
→折しも中国などでバターの需要が急増
→輸入バターの価格が高騰
→国産バターの需要が増加
→国内のバター在庫がなくなる
国内でバターを増産すればいいのでは? という話もありますが、そうも簡単にいきません。
長引く牛乳の消費低迷
→2006年に生乳の生産調整
→搾乳しないと乳腺炎になるので牛自体を処分
→生き物なので急に増産できず(2年はかかる)
→バターに加工できる生乳の過剰在庫もなくなる
→国内のバター在庫がなくなる
いろいろな理由が重なって、国内の“バター不足”が起こっているみたいです。
“バター不足”を解消するために生乳生産計画は増産に転じているそうですが、
バイオエタノール燃料増産による世界的な飼料高騰の経営難で、毎年1000戸もの酪農家が廃業に追い込まれており、増産どころか2カ月連続の減産が避けられない見通し(北海道除く)
ということで、夏に向けて牛乳まで不足するんではないかと言われているのだとか。
業務用バターの供給は多少改善しつつあるものの、中小の菓子メーカーには行き渡らないので、家庭用バターの買い占めも続いているのだとか。
それで「一家族1個まで」という張り紙がしてあるのかもしれませんね。
牛乳の消費低迷も深刻ですし、バターが足りないのも深刻です。