ウィルコム、XGP事業は別会社に

ウィルコムが会社更生手続き開始、XGP事業は別会社にという記事より。

ウィルコムは、会社更生手続きを開始したと発表した。企業再生支援機構は、ウィルコムに対して支援を決定したほか、ウィルコム、ソフトバンク、アドバンテッジパートナーズの3社は、ウィルコム再生支援に向けて基本合意書を交わした。

ウィルコムの会社更生手続きが開始されました。ウィルコムはPHS事業を継続し、APファンドとソフトバンク等がXGP事業、基地局ロケーションを譲り受けることになるそうです。

新会社には、APファンド、ソフトバンク、その他の企業から30億円ずつ出資されるほか、APファンドが議決権のない優先株20億円分を別途出資する。

傍から見ているとウィルコムとしてはXGP事業にかけていたと思うのですが、こうなってくると医療系などPHSがないと困る場所、のためにゆるやかに続いていくというイメージになるのでしょうか。

XGPの免許を返上するという選択肢が採られなかった理由として、渡邊氏は「ソフトバンクの関心が高かった。わざわざ返上するよりも続けてもらうほうがいいと考えた」と説明した。

新会社がXGPをスタートした後に、ウィルコムがMVNOとしてサービスを提供する可能性はあるということです。

XGPでウィルコムが再生できるか、についても質問されています。

「現在国内シェア4%程度というPHSを7~8%にするには、相当苦労がいるし、現実的に考えていない。ただ、現行ユーザー400万を確保すべく、さまざまな手法を考えている。コストを削減していくため、キャッシュフローは創出できる。XGPを分離しても、現在データ通信はそれほど加入者がいるわけではなく、むしろ、音声サービスのユーザーのほうが多い。XGPがなければウィルコムは再生しないというわけではない」

どうなるでしょうね。

ソフトバンクとしては基地局設置場所を譲り受ける、というのが効いてきそうですね。

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