ウィルコムが返済延長要請 債務1千億円、私的整理へという記事より。
PHSのウィルコムが、三菱東京UFJ銀行などの取引金融機関に、約1千億円の債務の返済期限延長を要請する方針となったことが19日、明らかになった。
ウィルコムが「事業再生ADR」という方法で指摘整理をして、経営再建を目指すことになったそうです。
ウィルコムは新規契約を解約が上回る契約者数の純減が続いており、8月の純減数は3万900件だった。データ通信サービス分野で争うイー・モバイルなど携帯電話会社との競争が激化しており、厳しい事業運営が続いている。
サービスはこれまで通り継続するということですが、契約者数が減ってかなり大変なことになっているのですね、ウィルコム。
スマートフォンやデータ通信ではかなりウィルコムにお世話になったのですが、やはり過去形になってしまいますね。
10月から本格サービスを開始する次世代PHS「XGP」は、ウィルコムが巻き返しを図る大型事業。今後5年間で約1400億円を投資する計画を明らかにしており、このままでは負債が重荷になると判断した。
次世代PHSに全てがかかっているという訳ですね。
ちなみに「私的整理」とは「法的手続きには依らず、債務者と債権者との合意により自主的に負債を整理していく倒産処理手続き」だそうです。
倒産処理手続きて!
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ウィルコムは現行PHSの20倍の速度を持つ無線通信サービス「XGP」を開始する電波利用免許を取得、10月からサービスを始めるが、多額の有利子負債を抱え、今後5年間で必要な1400億円規模の設備投資の資金調達を巡り銀行との交渉が難航。筆頭株主の米ファンド、カーライル・グループへの追加出資要請や経営陣の刷新で事態の打開を図ったが調整がつかなかった。
▼ウィルコム、返済延長要請へ 私的整理、PHS継続し再建急ぐ
PHS大手のウィルコムが、三菱東京UFJ銀行など取引金融機関に約1000億円の債務の返済期限延長を求める方向で最終調整に入ったことが18日、明らかになった。私的整理の1つで第三者機関が仲介する事業再生ADR(裁判外紛争解決)手続きに入る方針を主力銀行などに伝えた。