日本では快進撃を続けるフリマアプリ「メルカリ」ですが、イギリスではかなりの苦戦をしていたようです。「Mercari Europe Ltd」と「Merpay Ltd」を解散し、イギリスの「メルカリ」が撤退することが発表されました。メルカリ、英国から撤退へ–過去に10億円超えの損失という記事になっていました。
英国市場向けでは、2015年11月に英国子会社であるMercari Europe Ltdを設立して以降、メルカリグループが保有するノウハウの移管を推し進め、フリマサービス「メルカリ」の拡大に取り組んできたが、期待する水準の事業の確立に至らなかったことから、子会社の解散を決めたという。
メルカリがイギリスから撤退
イギリスに子会社を設立してから3年での撤退ということですが、フリマアプリを広げることはできませんでした。
2018年6月期の業績は「売上高が約43万円(3000ポンド)、営業損失・経常損失が約10億3921万円(730万8000ポンド)」ということで、撤退もやむ無しという数字になっています。
ただし「サービススタート当初から『メルカリ』本体自体の手数料を無料にしていた。売上高は、日本の『メルカリNOW』のような買い取りサービスが占めていた」という数字でもあるようです。
撤退の理由は?
日本ではこれほどまでに流行っているフリマアプリ「メルカリ」ですが、イギリスで全く振るわなかったのはなぜなのでしょうか?
メルカリが英国事業から撤退 理由は「リソース配分の優先順位から判断」によれば「フリーマーケットや教会などでのバザーが日常的に行われているため、これをオンライン化することによる新鮮味をアピールすることが困難だったとみられる」ということです。
もともとCtoC文化の根付いた地では、あえてそれをオンラインで利用する人が増えなかった、ということのようです。
思えば日本も同様で、もしかしたらバブル景気で右肩上がりの経済状況だったら、これほどまでにフリマアプリが流行ったかどうか、分からなかったかもしれません。
複雑に要因が絡み合い、タイミングが良く「メルカリ」の成長があったのだろうな、と思います。
メルカリ代表取締役会長兼CEOの山田進太郎氏は次のようにFacebookでコメントしています。
今後は「米国を含むグローバル市場においてマーケットプレイス関連事業の拡大に取り組んで参ります」ということですが、ただ一方で、この参入・撤退に関してスピード感を持って取り組めるのも「メルカリ」ならではだな、と思います。