「最近のカメラ・写真誌はつまらないと思いませんか? 新製品が発表されると各誌がこぞって取り上げ、どこの表紙にも同じ機種の名前が躍る。春が近づけば桜、秋が近づけば紅葉の特集、年末には「ボーナス商戦到来」とばかりにカタログまがいの記事が乱舞する見事に横並び。これじゃ、雑誌が売れなくなるのも当然。みなさんもウンザリしていませんか?」
と、猛烈にアサヒカメラが煽っています。そこで、年末年始に他誌が新製品情報を掲載するのを見越して「アサヒカメラ2019年1月号」の巻頭特集は“逆張り”企画「カメラの修理の今」だそうです。
新製品ではなく、読者の手元のカメラがいつまで使えるのかについて着目した企画だそうです。
最新デジタルカメラから懐かしのフィルムカメラまで修理の最前線を徹底取材。メーカーの修理部門だけでなく、修理専門業者もきっちりリサーチしています。
新製品を買いつないでいくのが楽しい人もいれば、愛着のあるカメラを長く使いたいという人もいるでしょうから、そういう住み分け企画としては非常にユニークですね。
特集「誰が写真を殺すのか」では、写真の無断使用による著作権侵害と闘ってきた写真家二人と弁護士らによる座談会企画、撮影マナーの悪化に悩む北海道美瑛町の現状と対策についても詳しくレポートしています。
「のんきに撮影ガイドを載せている場合ではありません。撮影現場ではたくさんの地元住民が苦しんでいることをお忘れなく」という言葉が重いですね。