新しい「MacBook」の電源アダプターに採用された「USB PD」という規格について調べてみました。新しい「MacBook」はUSB経由でモバイルバッテリーから充電できると期待されていますが、Macお宝鑑定団の検証によると「USB PD」対応のモバイルバッテリーが登場するのを待つ必要があるようです。
結論として「USB Power Delivery Specification, Revision 2.0」に準拠した、USB PD出力対応バッテリーが発売されるまでは、実用レベルの充電は出来ないと思います。
ということで、改めて「USB PD」が気になってので調べてみました。
「USB PD」とは?
「USB PD」とは「USB Power Delivery」の略称です。USBで大容量給電を可能にするために策定されました。
電源コンセントが劇的に変わる!100W給電可能な「USB PD」によると「従来からのUSB給電方式に加え、12V 3A(36W)、20V 3A(60W)、20V 5A(100W)などの大電力給電」が想定されています。
つまり「USB PD」に対応したモバイルバッテリーがないと「MacBook」を充電するだけの大容量給電はできない、ということになります。
「USB PD」電源コンセントの代わりにも?
「MacBook」で初めて知った「USB PD」という規格ですが、長年使われてきた「電源コンセント」の形が変わる
という記事もありました。
100Wは、40型のディスプレーが動作する水準の電力だ。USB PDによって民生機器の大半を駆動できるようになる。
「USB PD」というえ規格の中で、モバイル端末向けの仕様として開発されたのが、今回の「MacBook」でも採用されている「Type-C」だそうです。
USB PD ‐ 通信用語の基礎知識では各電圧が採用された理由が説明されています。
12Vが選ばれたのは、PC内部でよく使われていることから。20Vが選ばれたのは、多くのノートPCでは20V前後で30W〜100W程度のACアダプターが使われることから。
「USB PD」が策定されたのが2012年ということなので、2013年にはさようなら電源コード! USBの新しい電源供給規格という記事もありつつ、ようやく一般的に使われていくことになるようです。
素晴らしい規格ですが「低品質なUSBケーブルでの火災が懸念され」ます。安価な製品を購入するのではなく、品質を見極める必要はありそうです。
USB PDでは一般的なコンセントと異なり、いきなり高いワット数で給電を開始するのではなく、まずはデータ通信にて双方向に対応しているプロファイル(対応度)を確認しあい段階的にワット数を上げていく仕様となっている。さらにUSBケーブルも対応プロファイルを宣言できる専用のものとなる。
プロファイルを確認し合うということなので、やはり「MacBook」に給電するには対応したモバイルバッテリーやケーブルが必要になるということですね。