メッセージアプリとして2011年にリリースされた「LINE」が、2021年6月23日に10周年を迎えています。「10周年特別サイト」が開設され、特集記事などが公開されています。
「LINE」の10年前を振り返る
栄枯盛衰が超高速で回転している業界において、サービスが10年続くというのは大変なことです。いかに「LINE」が生活に根付いたサービスになっているか、ということの証左でもあるでしょう。
東日本大震災をきっかけにコミュニケーションするためのアプリとして登場した「LINE」でしたが、最初からいきなりブレイクしたわけではないんですよね。
リリース直後に、「LINE」手軽にグループチャットが可能なiPhoneアプリ(Android/携帯電話も可)という記事を書いていますが、ここまでになるとは全く思ってなかったのですよ。メッセージアプリの重要性は理解しつつも。
当時としてはSMS認証は珍しかったように思いますし、何よりアドレス帳をアップロードするというのは画期的でありつつ、抵抗感を示す人も多かったように記憶しています。ただ、アドレス帳をアップロードすることで次々に繋がる人が増えて「誰とでもメッセージ交換をしやすい」という状況が出来上がっていったのも確かです。
2011年の年末頃にベッキーのテレビCMが投入され、状況は一変します。スマホアプリでテレビCMを流し、一気にユーザー獲得していくというのも、この頃ではまだ珍しかったように記憶しています。
そして明けた2012年1月に【今さら聞けない】無料通話&チャットiPhoneアプリ「LINE」の始め方という記事を書いています。
IT系のサービスはIT系の界隈から広がっていくことが多かったのですが「LINE」はテレビCMをしていたこともあって、普通の友人たちから逆輸入(?)するような形で広まっていった、という内容です。
テキストチャットがメインでありつつも、無料通話ができるというのも「LINE」の魅力でしたね。
この後はどんどんユーザーを獲得し、コミュニケーションナンバーワンアプリ、スマホ決済や様々な機能を内包して国民的アプリへと進化してきました。
コロナ禍で状況が変わった?
2020年の新型コロナウイルスは、少なくともぼくの環境では「LINE」の使い方に大きな影響を与えたと思っています。それは、リアルに繋がる人が減り「LINE」に追加される友達が減ったのです。
VRChatだったりClubhouseだったり、オンラインで繋がる知り合いは増えたのですが、そうなるとFacebookメッセンジャーだったり、Discordでやり取りする機会が著しく増えたのですね。
「LINE」離れは全くしていませんけど、機種変更した際のデータ移行がもっと簡単になるとか、もう少しカジュアルな使い方ができるようになっても良いのでは‥‥とは思っています。
あと細かいことですけど、スタンプを送り合って会話が終えにくいこともあるので、他社サービスのようにメッセージに絵文字を付けられる機能も欲しいですね。
ヤフーと合体した相乗効果もあるかもしれませんし、まだまだ進化する余地があります。ここからさらに10年。楽しみにしたいと思います! 10周年、おめでとうございます!
余談ですが、コンテンツに「10年のあゆみ」というのがあるのですが、これは稲垣あゆみさんリスペクトで「あゆみ」なのでしょうかね?