中国の上海に行ってスマホ決済普及の実情を目の当たりにしてきたので、アメックスから見た、日本人がクレジットカードを使わない理由という記事広告も興味津々で読みました。日本はスマホ決済以前に、クレジットカードも普及しまくっているとは言えません。記事によるとカード決済の比率は16%未満で、アメリカでは40%、イギリスやスウェーデンでは50%を超えているのだとか。
なぜ日本ではクレジットカードが普及しないのか? シンプルに語られています。
ひとことで言ってしまうと、実は、あまり理由はないのではないかと考えています。つまり、結果として”まだ”現金が主流なだけではないか、と。
「あまり理由はない」というのはそうかもしれませんが、クレジットカードを使う必然性がない、とも言えるかもしれません。
例えば中国では偽札問題があったから、スマホ決済が普及したという理由も一つにはあったようです。スーパーでお札を出したら、その場でチェックしていました。これは店員さんの手間になるでしょうし、スマホ決済やクレジットカードだったらスムーズでしょう。日本は偽札の心配はありませんね。
はてブでは「日本は加盟店手数料が高い」というツッコミも入っていたのですが、これも確かに遠因となっているのかも。というのも、全ての店でクレジットカードが使えれば良いのですが、まだまだ小さな店などでは使えないところが多いですよね。となると、やはり現金を持ち歩いていないと不安なんです。
唯一危惧しているのは「ガラパゴス化」です。いま世界中で非接触型ICチップを使った「コンタクトレス決済」(「ピッ」とかざすだけの決済)がクレジットカードにも普及しつつありますが、それに使われている通信システムは、実は日本と日本以外で異なり、2極化が進んでいます。
もしかすると、こういうピッという機器の普及を考えると、本命はバーコードやQRコードによるスマホ決済なのかもしれませんね。ただそれでもポイント還元など、スマホ決済を利用するメリットがないとなかなか状況は動かないのかもしれませんが。
JCBのプリペイドカードで決済ができる「LINE Pay」や、楽天ポイントが支払いに使える「楽天Pay」などは、利用できる店舗の増加やポイント還元などで急速に普及する可能性があるのでは‥‥2018年が日本のスマホ決済元年になるかも‥‥という予感はします。