南北線の本駒込駅から徒歩数分のところにある、町中華の名店「兆徳」に行ってきました。1年くらい前にネットで見かけて、いつか行ってみようと思っていたら1年が経ってしまっていました。
「兆徳」は何を食べても安くて美味い中華料理の店なのですが、特に餃子とチャーハンが激ウマでした。やってきているお客さんたちが注文するのも、その多くはチャーハンと餃子でした。
もしも行くなら電話で予約してから、17時30分のオープンと同時に入店するのがオススメ!
「兆徳」の外観
実は白山にある別の店に行く際に、何度か「兆徳」の前を通ったことがあったのを思い出しました。町中華は見るだけでなく、入って食べてみないといけませんね。しみじみ。
到着したのは17時10分くらいだったのですが、既に並んでいる年配のサラリーマンが2名ほど。行列のできる店だとは聞いていたのですが、スーツを着たサラリーマンがこんな早い時間から並んでいると思いませんでした。東十条の埼玉屋のようです。
店の横の窓には、雑誌の記事が貼られていました。「中華あんと餃子が織りなす絶妙なハーモニー‥‥」そうそう、この中華あんの餃子が食べてみたくてきたんですよ!
店主のお父さんによれば芸能人も多く来店しているそうで、知る人ぞ知るというより、普通に都内でも有名な中華料理店なのかもしれません。
店の外に置かれていたメニューは、恐らくランチメニューですかね。「揚げ餃子は土日祝と夜の限定です」から、気をつけて!
「兆徳」のメニュー
「兆徳」のメニューをご紹介します。
見開き2ページに全てのメニューがぎっしり!
冷菜。ザーサイ300円、手羽先2本350円、ピータン450円、バンバンジー550円、焼豚750円など。
点心類。焼餃子6個450円、シューマイ6個500円、水餃子6個500円、春巻き3本600円、揚げ餃子6個600円。餃子はにんにくを使いっていません。
この他に玉子類、豆腐類、牛肉類、豚肉類、鶏肉類、野菜類、焼きそば類、海鮮類、麺類、丼類、スープ類、香港鍋、チャーハン類と、ありとあらゆるメニューが凝縮されている感じです。
料理の多くが500円〜1,000円前後と、リーズナブルなのも特徴です。
飲み物は生ビール550円、瓶ビール550円、ウーロンハイ450円、樽ハイレモン450円など。紹興酒のボトルもあります。
「兆徳」で呑んだ&食べた感想
まずは生ビールで乾杯!
今回は4人で訪問したのですが、そこそこの品数を食べられて、さらにグループとしてテーブル席に座ることを考えると、4人1組が最適解かと思います(2階に25人の座敷席があると言ってましたが)。
お通しのザーサイ。
「予約をしてくれたから」とサービスでキュウリが出てきました。
食べたかった餃子を何種類か注文。少し待つとアレが出てきました!
中華あんの揚げ餃子だ〜〜〜!!!
一口。さくり。揚げ餃子で揚げたてなのでさくり。中のあんも肉ジューシー。そこに甘酸っぱい中華あんが絡んでグッド。にんにくを使っていないのに、この美味しさはなんなのでしょうか!?
じんわりさくりの揚げ餃子は優しい味なんです。はああああ、そこはかとなく美味いではありませんかー!
続いて水餃子。今度は皮がもっちり。中のあんは再び肉ジューシーで、なぜにんにくが利いていないのにこんなに美味いのか不思議な気持ちになります。酢と胡椒で頂きました。
餃子ってにんにくが入っているという固定観念がありますが、にんにくがなくてもこんなに美味しくなるものなんですね。
餃子三兄弟として注文したラストは焼餃子。
うっめ。焼餃子うっめ。
もっちりとさくりの中間地点をたゆたうこの焼餃子。これ、6個で450円ですよね。ヤバいですよね。うっめ、うっめ。(良い意味で)言語中枢がおかしくなる餃子を食べてしまいました。
揚げも茹でも焼きも、火加減が絶妙なんだよなぁぁぁ。
シューマイの肉も優しい。とにかく「兆徳」の料理は味が優しい。
生ビールから樽ハイレモンにチェンジです。
店内の雰囲気はこんな感じでして、広くはありません。我々が座った他にテーブル席は2つ、後はカウンター席が7〜8席くらいでしょうか。
けっこう1人で来店しているお客さんも多く、カウンター席はなかなか良いペースで回転していました。それでも外に5〜10人くらいの行列はできてしまっていたのですが。
辛くしてもらった麻婆豆腐700円。優しい味の「兆徳」の料理において、ちょっと尖った感じの仕上がりになったでしょうか。
トマト玉子炒め700円。トマトの酸味が美味しい一品。ご飯が欲しくなります。
山椒を使っている料理がいくつかあって気になったので頼んだのが、この若鶏の山椒風味唐揚げです。
フリッターぽい揚げ具合で、これはお酒が進みます。もっと山椒風味があっても良かったな? 唐揚げとしては十二分に美味しいのですが。
他のお客さんの多くがあまりにも「玉子チャーハン(塩味)」650円を注文しているので、真似して頼んでみました。これが大正解!!!
「兆徳」に行ったら絶対に頼むべき! 食べるべき!
塩味がちょうど良いわ〜最高のチャーハンだわ〜。みんなが食べる理由が分かります。パラパラの米粒、あっさり塩味、シンプルで超美味い!!!
ちなみに普通のチャーハンは醤油味だそうです。
最後に気になったメニューで、牛肉と春雨の土鍋煮を注文。香港鍋ですが、これは出てくるまで少し時間がかかりました。
熱々の土鍋に春雨と牛肉とスープ。このスープがまた優しいですわぁ。最後の最後にお腹を温めてしみじみと春雨を食べました。
もともとは揚げ餃子を食べてみたくて訪れた町中華の「兆徳」ですが、餃子全般は美味いし、玉子チャーハンもすんげー美味いしってことで、これはまた再訪しなければならないと思っています。
しかもお会計が4人で1万円ちょいくらいだったような‥‥3〜4杯くらいずつお酒も呑んでたんですけど、安さにも驚きました。
日本の町中華は本当に食文化遺産ですねぇ。
ごちそうさま!!!!!
「兆徳」のアクセス・予約
電話で予約できます。都営三田線の白山駅も徒歩圏内です。
住所:東京都文京区向丘1-10-5