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セールになっていた時に購入してあった「特攻の島」全8巻を、マレーシアへ往復する飛行機の中で読みました。特攻と聞くと条件反射的に「特攻の拓」を連想していたのですが、全くそういう話ではなく、第二次世界大戦時に「生還を期さない兵器」である、いわゆる人間魚雷・回天に乗った少年たちを描いた物語でした。
「生還を期さない兵器」特殊兵器への志願を問われた時、少年たちが受けた説明はそれだけだった。様々な憶測が飛び交う中、志願した少年たちはある島へと送られる。その島で少年たちが見たものは…!
参考文献もあり史実を元にしているのですが、どこまでがノンフィクションでどこからがフィクションなのか‥‥ということを思いながら一気読みしましたが、なんとなく知っていただけの存在だった「人間魚雷」について、そしてそれに志願して乗った少年たちがいたということを知りました。
よくよく考えれば前も見えない海の中で、敵の艦船に激突するのがいかに難しいことか‥‥と思います。どこまでこの作戦が日本を救うと考えられていたのか。少年たちが生きる意味、死ぬ意味を考える様子が伝えられます。
「特攻の島」を読んだ後に、特攻(8)人間魚雷「回天」隊員が遺した「2分半の肉声」…円盤に刻まれた感謝と日本人の心や人間魚雷「回天」145人が亡くなった、旧日本軍の特攻兵器【画像】などの記事も読んだのですが、特攻というものを考えさせられます。