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湯川鶴章氏がマイクロソフトの本社を訪問し、Windows Mobileの中の人に「iPhone追い越せ=Windows Mobile戦略」としていろいろと聞いています。
「Windows Mobileの中の人」が「iPhone」をどのように見ているか、というのはなかなか聞けない話だと思うので興味深いです。
1つ目として、アプリ開発者にとって審査基準が分かりやすく透明性が高い、ということが挙げられています。
ただアプリをAppStoreに乗せるかどうかの判断はアップルが独断で決めて、しかもどういう審査基準なのかは実は不透明。サードパーティーの開発者がアプリを開発しても、アップルの審査を受けなければならない。せっかく開発したアプリが審査に落ちることだってある。
2つ目の違いとして、Windows Mobile 6.5を搭載した端末はマルチタスク機能を持っているということ。
そして3つ目は、移動体通信事業者にレベニューシェアのビジネスモデルを提案していることだそうです。
マルチタスクは確かに「iPhone」でも実現して欲しいのですが、現状ではあっという間にバッテリがなくなってしまうのではないか、メモリが足りなくなるのでは、という懸念がありますね。
レベニューシェアのビジネスモデルに関しては、後追いしている事業者ならでは、のアイデアということになるのでしょう。
アプリの審査基準に関しては、ぼくは開発者でないのでよく分からないのですが、審査コストを上げないためにわざと不透明にしている、なんていうこともあるのかもしれませんね。アプリをダウンロードして使用する側からは見えないところです。
「iPhone」はブラックボックスのようなもので、マシンを隅々まで知りたい人には不満があるのではないかと思います。ただ、ぼくは「できることが限られている」けれど「何も考えないで使える」のが良いと思っています。
Windows Mobileを使っていた時は「できることが多い」けれど「いろいろと考えることも多い」というのが悩みでした。
Windows Mobileがシェアを伸ばしていくには、利用者にあまり考えさせない、というのも必要なんではないかと思うので、そういう意味では「Windows Market Place for Mobile」の機能が重要になるのかな、と思いました。
最後に「このマイクロソフトの戦略が、思惑通りに進むのかどうかは、マイクロソフトと端末メーカーが魅力的な端末を開発できるかどうかにかかっている」と湯川鶴章氏。
(via 湯川鶴章のIT潮流)
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