「iPhone 3G Sのテザリング機能は定額料金では成り立たない」,ソフトバンク株主総会よりという記事より。
ソフトバンクは2009年6月24日,第29回定時株主総会を開催した。総会には代表取締役社長の孫正義氏が出席,同社株主の質問に直接答えた。2日後の6月26日に発売するiPhone 3G Sについての質問が多く出た。
ソフトバンクの株主総会が開催され、孫社長が出席し、株主からの質問にいろいろと答えたそうです。
その中で「日本でテザリングが利用できない理由は何か?」という質問があり、次のような回答がされています。
iPhoneのユーザーは一般ユーザーの10倍のパケットを使う。そこにテザリング機能を利用可能にしたら,100倍,200倍のパケットを使う人が出てくるだろう。定額料金でデータ容量が増えるのは投資効率が悪い。一部のユーザーが求める機能を提供するために,100人分の帯域を占拠させるのは,他のユーザーに申し訳ない。通信料金が青天井ならばテザリング機能も容認する。欧米でもその例が多いようだ。
「テザイリング」というのは「iPhone」をPCのモデム代わりに使うことで、ノートPCから「iPhone」経由でインターネットの利用ができるようになります。
それを日本でやってしまうと「投資効率が悪い」ということで「通信料金が青天井ならば容認する」ということです。
さすがに青天井では使えないので、月に2,000〜3,000円くらいだったらプラスして支払ってもいいかな、と思うのですが、それでもやっぱり難しいでしょうかね。
当然「イーモバイルをどう思うか?」という質問も出てくるのですが、それには次のように。
イー・モバイルはユーザーが百数十万人なので,ネットワークにまだ余裕があるのだろう。一方ソフトバンクモバイルは2000万人のユーザーがいる。テザリング機能を提供して,1人のユーザーに100人分の帯域を占拠させることはしないという経営判断である。
ユーザ数が少ない、電話として使う人が少ない、という違いがあります。
個人的には、
競合他社は800MHz帯の電波を使っているため,電波が届きやすい。2GHz帯を使う当社は倍の数の基地局を設置していても届かないエリアがある。ただし技術的な改善を行うための実験を現在実施している。これがうまくいけばエリアを拡大できるだろう。
というところに期待したいです。
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