プログラマー向けのキーボードとして知られるPFUの「Happy Hacking Keyboard」が、ラインナップ一新を発表しました。
基本コンセプトは変わらない3グレード(HYBRID Type-S/HYBRID/Classic)16モデルが、2019年12月10日より「PFUダイレクト限定」で販売開始しています。
孤高のキーボード「Happy Hacking Keyboard」
発表会に参加してきましたが、考案者である和田先生も登壇され「HHKBのもとにあるのはコンパクトでポータブルなキーボード。そのコンセプトが今はあちこちで作られている。そういうキーボードと比較すると、HHKBの優れているところが分かる。どこが優れているかということを武器にして、逃げていって欲しい」と語りました。
もともと、なぜ「Happy Hacking Keyboard」が開発されるに至ったかということは、HHKBのControlキーはなぜAの左なんだぜという記事を読むとよく分かります。
実際、HHKBのプロトタイプを作るときにはSun type3キーボードの不要と思われる部分をノコギリでぶった切って、最小限に切り詰めたという豪快なエピソードもある。確かにSunのキーボードはやたら大きく、無駄なスペースだらけだった。そうやってHHKBのミニマムなレイアウトが出来上がったのである。
プログラマーにとって理想的なキーボードだった「Sun type3キーボード」をベースに、さらにミニマムなキーボードとしてHHKBは誕生したのだとか。
パソコン本体は変わるけれど、キーボードは変わらずに使い続ける‥‥カウボーイは馬が死ぬと鞍だけは担いで持ち帰る、というエピソードが、その設計思想を物語ります。
自分の手に馴染んだインターフェースとして、プログラマーにとってはキーボードはとても大事なものなのです。
このことはリチウムイオンバッテリーを使わずに、単三電池を使い続けていることにも現れています。リチウムイオン電池は劣化します。単三電池であれば交換することができます。
リチウムイオンバッテリーの寿命を遥かに超えて使って欲しい‥‥という、これもまたカウボーイにとっての鞍としての設計思想なのです。
会場にも鞍が展示されていたくらいです!
3つの進化
「Happy Hacking Keyboard」は大きく3つの進化を遂げています。
1. インターフェースの拡張と進化(Bluetooth/USBハイブリッド化とUSB Type-Cコネクターのサポート)
従来のBluetooth接続専用モデルに対して、USB接続が加わることにより、無線と有線を自由に使い分けられるため、お客様の利用スタイルや使用環境に応じてPCやスマホなどと最適な接続ができます(Windows、macOS、iOS、iPadOS、Androidに対応)。
2. マルチペアリング機能の向上(Bluetooth接続先切り替えの操作性が向上)
Bluetooth接続のマルチペアリング(最大4台まで登録可)の切り替えを簡単なキー操作で可能とし、操作性が向上しました。ペアリングしたい機器を「1」~「4」に登録した後、例えば「Fn」+「Control」+「3」のキーの同時押しにより、「3」に登録した機器にワンタッチで接続切り替えできます。[HYBRID Type-S/HYBRIDのみ]
3. キーカスタマイズ機能の進化(従来の制御キーのカスタマイズに加えて文字キー全般のカスタマイズを実現)
専用ソフトウェア(Windowsで動作)による操作は直感的でわかりやすく、設定内容はHHKB本体に保存するため、接続するPCやスマホを変えても、同じキーマップで使用できます。[HYBRID Type-S/HYBRIDのみ]
どの機能が紹介されるときにも、会場からは「おお!」という声が上がっていました。
特にキーカスタマイズ機能の進化には、強く関心を寄せる人が多くありました。eスポーツで「特定のキーを殺したい」というニーズもあるのだそうです。
なお、Mac版のカスタマイズツールは開発中で、2020年春にはリリース予定とのことでした。
販売は「PFUダイレクト」で
販売は「PFUダイレクト」限定となります。これは販売とサポートを強化するため、ユーザーとダイレクトにコミュニケーションしたいということでした。
ただし、実際に触ってみたいという人のために、タッチ&トライスポットが常設されることも併せて発表されました。
タッチ&トライスポットは3箇所
「Happy Hacking Keyboard」のタッチ&トライスポットとなるのは、次の3ヶ所です。
・「SUPER CLASSIC」(東京 表参道店、大阪店、名古屋店)
・提案型雑貨店「アシストオン」(東京 神保町)
・ダイニングバー「原価BAR」(五反田店)
特に「SUPER CLASSIC」は、ぼくがプロデュースに携わった「かわるビジネスリュック」も展示されていますので、ぜひ足を運んでみて下さい。
新しいHHKBも、かわるビジネスリュックのコアポケットにジャストフィットすることが確認されましたことをご報告いたします!よろしくお願いします#hhkb pic.twitter.com/Zcdo9UbGb9
— コグレ|note本発売中[ブロガー:旅と酒とガジェット] (@kogure) December 10, 2019
「Happy Hacking Keyboard」は「かわるビジネスリュック」のコアポケットにもぴったりと入ります!
「原価BAR」では、サンクトガーレンとコラボした「HHK BEER」も飲めるそうなので、五反田勤務のプログラマーはぜひ足を運んでみてください。
酔っ払って「Happy Hacking Keyboard」を何台も買ってしまわないように注意です!
>>Happy Hacking Keyboard|PFUダイレクト
HYBRID Type-S 32,000円(税別)
HYBRID 27,500円(税別)
Classic 23,000円(税別)