肉寿司なんてものがあるのか!
というのは、当時としてはかなりのカルチャーショックでしたよね。肉を寿司にして食べてもいいんだ、なんて。初めてネタフルで肉寿司のことを書いたのは2010年の恵比寿。その後は2012年に渋谷でも食べてました。2016年には沖縄でも。
そんな肉寿司カテゴリーを開拓した「肉寿司(店の名前)」が満を持して参入したのが「焼肉寿司」なのです。頭の中が「???」となっている人もいるかもしれませんが「肉寿司」がやる焼肉屋が「焼肉寿司」とご理解ください。肉寿司もメニューにありますが、焼肉に軸足が置かれたメニューとなっています。
その「肉寿司」「焼肉寿司」ともに、埼玉県初進出となったのが大宮です。
「大宮 焼肉寿司」のオープニングに向けて開催されたメディア向けレセプションにご招待頂いたレポートです。
「大宮 焼肉寿司」の感想
場所は大宮の南銀。客引きが多い地域ですが、目的の店は決まっていますので、軽やかにスルーして進みます。
1階は「肉寿司」そして2階が「焼肉寿司」というつくりになっています。入口は1階のみで「焼肉寿司」が目当ての人は1階を通り抜けて階段へ。ちなみに2階にトイレはなく、1階で共用となります。
2階奥の個室にご案内して頂きました。6人向けの部屋なので、グループ利用に良いと思います。内装も凝っていました。
レセプション向けに用意されていたドリンクメニューです。特に注目は「特濃抹茶ハイ」と「自家製塩レモンサワー」です。ビールはサッポロ。
レセプション向けの食事メニューです。このうちのいくつかは一般向けメニューにはないものでしたので、それは改めて記載します。
真新しい鉄板!
「確かにここは焼肉がメインなんだな」ということを、ここで目から理解します。
まずは生ビールをいただきました。飲み干した後にはエンジェルリング。
肉刺し3種盛り。
いきなりクライマックス的な話になりますが「焼肉寿司」で肉刺しや焼肉を食べる際に重要なのが、もろみ醤油です。運営会社のスパイスワークス社長自らが富山で探してきたものだそうで、これをチョイつけ食べる肉が美味い!
もちろん肉刺しにも合います。肉が新鮮なのはもちろん、このもろみ醤油との相乗効果がたいへんすごいと思いました。食事の終わり頃には、もろみ醤油はほぼ空になってしまいました。
和牛塩ユッケ。奥に見えるのが、レバとろです。
和牛塩ユッケはこの日だけのメニューですが、ユッケはメニューにしっかとりありますのでご安心を。
とはいえ、この塩ダレはこだわりの塩ダレで、尼崎の焼肉店・味楽園が初めて自分の店以外の商品開発に携わった秘伝の塩ダレです。通常メニューにするにはまた時間がかかる‥‥とのことだったので、いずれは定番メニュー化するのに期待したいですね。
「肉寿司」「焼肉寿司」では、サイドメニューとして、低温調理を研究してきたものの、これぞという商品ができる度に生肉の法規制がかかってきたのだとか。その後も保健所とも相談し研究を続けてきたのが、牛の肉刺しで、これらは熱は加えているものの、きわめて刺身に近い味わいを楽しめるようになっています。
焼肉にいくとまずは肉刺しから何品もオーダーしていたことを思い出しますね‥‥「焼肉寿司」には生肉刺し、牛肉刺しというメニューもありますよ。
「焼肉寿司」のこだわりはキムチにも出ています。
もともと焼肉ではなく肉寿司から履いたのは、焼肉業界は成熟しているため、おいそれとは参入することができなかったからだとスパイスワークス社長から伺いました。ようやく満を持しての焼肉業界参入ということで、焼肉の先生について学んだそうです。その秘密がキムチにあり。
曰く「酸味がどれだけきいているかが焼肉屋を見分ける秘訣」で、日本人が好む甘いものよりも、酸っぱいものを使っている焼肉店が良いのだそう。
今回、頂いたのは4種のキムチです。
・黒キムチ イカスミ
・青キムチ パクチー
・白キムチ
・赤キムチ
パクチーの香り漂う青キムチも面白い商品だと思いましたが、個人的にはイカスミを使った黒キムチがとても美味しく感じました。一般的な赤キムチも「すっぱい!」ではなく、ギリギリの甘さと酸っぱさで調整されていると感じました。
残念ですが、青キムチと白キムチはレセプションだけの提供です。
お店オススメの「特濃抹茶ハイ」も頂きました。これはお茶屋さんが抹茶と合うようこだわりの焼酎をつくったもので、他では飲めない抹茶ハイです。濃厚なのはもちろんですが、焼酎ぽさを感じさせないジュースのような味わいでした。これは女性向けですね。
作り方も本気です。
普段は目の前で抹茶を作ることはありませんが、裏ではこうして抹茶をたててから「特濃抹茶ハイ」を作っているそうです。
(大宮店は人手が空いていれば目の前で作ってくれるかもとのことだったので店員さんに聞いてみてください)
もう一杯のオススメの「自家製塩レモンサワー」です。
こちらは個人的に期待した塩感はちょっとなかったかな? というのも、グラスのふちに塩が塗られたような、スクリュードライバー的なものを期待してしまったのです。塩に漬け込まれたレモンを使用しているそうなので、塩味はほんのり。正統派のレモンサワーとしてはとても美味しいです。
「肉寿司が焼肉をやってみたらどうなんだろう?」というところから「どうせやるなら焼いた肉を使おう!」ということではじまった「焼肉寿司」なので、白飯じゃない焼肉店での炭水化物の取り方にこだわりがあります。
酢飯。ただの酢飯ではなく、色々と配合されているようなのですが、社長がポロリと喋りそうにになったところを広報さんに止められていました。ただ単に酢飯に肉をのせるというだけではないのです。
レッドカーペットと呼ばれていたミスジ。残念ながら、こちらも通常メニューにはないそうです。が、牛肉刺しにミスジがあるので、あるいは小ライスを頼んで!?
焼き加減がブルーレアと呼ばれる、滑り焼きが良いそうです。
それをはらりと酢飯の上にオン。
ここでも生きてくるのはもろみ醤油です。これがイイ! 実にイイ!
さらに「焼肉寿司」をもう二品。肉によってシャリが違うというこだわりがあることも申し添えておきましょう。
極とろとフォアグラ軍艦です。フォアグラは様々な飲食店で目にする機会は増えたように思いますが、軍艦巻きにするのは初めてです。
これは醤油を甘く煮詰めたもの。後でフォアグラ軍艦にたらりとします。
極とろを焼いて!
水菜とともに!
フォアグラを焼いて!
軍艦巻きにして、煮詰めた醤油をたらりとして!
フォアグラは既に火は通っていますが、焦げ目がついたほうが美味いと聞いてしっかりめに焼いたところ確かに間違いない。ご飯にスパイスになります。
ひとしきりオススメのお酒を頂いたので、個人的に好きなチューハイをオーダー。メニューにはありませんが、作っていただけます。正統派のチューハイの味がしました。
そして〆の焼肉です。「焼肉寿司」の焼肉です。
上カルビ。
厚切り牛タン。
まずは厚切り牛タンから焼きます。
程よく焼けたらハサミで食べやすい大きさにカットします。やはり食べごたえのある厚切り牛タンは美味いです。
肉モードになったのでグラスの赤ワインを頂きました。
続いて上カルビ。こちらはタレで食べさせるものですが、このタレが美味いのです。スパイスワークス社長に伺ったところ、このタレにもこだわりがあるということでした。
霜降りの肉が少しきつく感じられる年齢に差し掛かっているため、最近はタレで食べる肉というのがとても好きになっています。このタレだったら、普通にライスもお代わりしてしまいそうです。
これまたスパイスワークス社長のこだわりで鋭意開発中だという霜降りアイスです。バルサミコ酢のソースの上にベリーのアイスがのっていますが、甘さ控えめで美味しかったです。焼肉のタレの甘さから、ベリーの酸味のきいた甘さへの流れがとても良かったです。
「昔は遊郭のそばに肉屋があったんですよ。だから今でも不思議とキャバクラなどがある立地だと跳ねるんです」と、埼玉初進出に大宮南銀を選んだ理由をざっくばらんに語ってくれたスパイスワークスの下遠野社長です。
自身の足で食材を探すお話や、実は内装のデザイナーがスタートであることなど、飲食店をトータルでプロデュースするこだわりを伺うことができました。
「焼肉寿司」メニュー
通常営業時のメニューも掲載しておきます。
寿司に目がいってしまうのですが、焼肉、肉刺しにこだわったお店です。
「大宮 焼肉寿司」の行き方・アクセス
2017年6月10日にオープンです!
住所:埼玉県さいたま市大宮区仲町1-33-6 岩淵ビル2F