札幌をホームタウンとしている「コンサドーレ札幌」が、北海道全域をホームタウンとすべく「北海道コンサドーレ札幌」とチーム名を変更するそうです。「北海道コンサドーレ札幌」 来季から新名称 全道がホームタウン、明確にという記事になっていました。
サッカーJリーグ2部(J2)のコンサドーレ札幌が2016年から、チーム名を「北海道コンサドーレ札幌」に変更することが11日分かった。チーム名に「北海道」を加えることで、全道をホームタウンとすることを明確にする狙いがある。
例えば、浦和レッズは浦和のクラブであり、さいたま市や埼玉県に在住の人がただそれだけで愛着を持てるかというと、決してそんなことはないと思うのですね(もちろん県外にも大勢のサポーターはいますが)。
ファン・サポーターを増やすという意味では、やはりホームタウンの設定は大事です。「札幌」と絞ることも大事なのですが、さらに広げるため「北海道」という、都道府県単位でホームタウンとすることを明確にする意志表示となります。
これまでのクラブ名の変更だと、次のような事例があります。
ジェフユナイテッド市原 → ジェフユナイテッド市原・千葉
ベルマーレ平塚 → 湘南ベルマーレ
ザスパ草津 → ザスパクサツ群馬
いずれもホームタウンを広げる戦略でした。元の地名を残すかどうか、というのは、けっこう重要なポイントのように思います。その点では「ザスパクサツ」は難しい選択だったかもしれません。
「北海道」という都道府県単位をホームタウンにするのはどうかという点では、FC東京の先例がありますね。東京ヴェルディもそうですし。
翻って「北海道コンサドーレ札幌」ですが、北海道だけにできない、札幌のサポーターへも配慮しつつ、また難しい名称変更になったのかな、と思いますが、地元のサポーター感情はどういった感じでしょうか。今後は「北海道コンサドーレ」と略されることが増えるのでしょうか。
野々村社長は「札幌」を残すのは「これまでの歴史と愛着があるため」と説明したそうです。