フィンケ監督改革4バックで守備力再生という記事より。
指揮官の言葉に、緊張感が一気に高まった。8対8のミニゲームを中断したフィンケ監督は顔を紅潮させ、選手たちを見回しながら言い放った。「昨季のVTRを見ると、最終ラインでボールを持った選手が孤立している。どちらかのサイドバック(SB)が上がれば、もう片方は残ってバランスを取れ」。
ああ、これ‥‥これですよ‥‥こんな監督を待っていた‥‥非常に当たり前のことを言っているようですが、この当たり前の約束事がなくなってしまってチームが崩壊状態に陥ってしまったのが2008シーズンでした。
自陣でも素早くパスをつなげるよう、選手間の距離に目を光らせ、ピッチ内に設定したオフサイドラインよりDF陣が後退すれば、すかさず修正を求めた。
GK山岸は「(指示は)4バックの鉄則と言えるものだった。僕らはプロなので自然とできると思うけれど、監督からはっきりと言われたことで意思統一できる」と話した。
「逆サイドにボールがあるときは、サイドバックは中央に絞る」とか、こうした練習レポートを読み込んでおくと、監督の意図していることが理解できて、また試合を見る楽しみが増えます。
DF橋本真人も「頭を使うので楽しいです。動ける体にしたい」とコメントしていますが、考えてプレイするというのは、選手たちにとっても楽しいことなのでしょうね。
福岡大学との練習試合では、ロングボール禁止令が出されています。フィンケ監督曰く「グラウンダーのパスのみでチャンスを作ることを試した」とのこと。布陣も4-4-2の4バック。
さらに、ハードな練習で身体を作っているのもいいですね‥‥「体力的にきつかったと思うが(開幕までの)準備期間として当たり前のこと。シーズンの土台を築く上で必要」とフィンケ監督。
闘莉王は日本代表に行ってる場合じゃないんじゃないかなぁ。闘莉王といえども、ポジションは安泰ではないと思いますね。ピッタリとはまるピースであれば、若手だって起用の予感です。
オフィシャルでもレポートが読めます。
宮崎トレーニングキャンプ初日 フィンケ監督では、合宿中の部屋割りに関して記者からの質問があると次のように返しています。
このような質問はヨーロッパでは絶対に来ないでしょう。チームの中で起きていること、誰がなぜ誰と一緒の部屋に入ったか、ということは絶対に外に向けて漏れてはいけないものだからです。今後もこういうチームの中のことについて、外にお話しすることはないでしょう。
「こういう質問を受けたことにとても驚いています」と。日本では部屋割りで選手同士の相性など、ちょっとしたネタになるのでしょうが、フィンケ監督にはそれはあり得ない、と。
闘莉王がオーストラリア戦に出たいと発言していることに関して信藤TDは「すべての選手がそうですが、ドクターのきちんとしたチェックやトレーナーの考えなどなくして発言はできません。誤解を生むことになります」といさめています。
さらにフィンケ監督は「ただ4バックの方がいろいろな意味で新しい可能性を持っていると思います。ですからポジティブな意味で、4バックでシーズンに臨みたいと思います」と4バックも明言しています。
もうwktkが止まらない。
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高原にとって4バックは慣れ親しんだ布陣で、過去に所属したハンブルガーSV、フランクフルトに加え、ジーコジャパンでも4バックで結果を残した。3バックに比べてポジションが流動的になりマークが分散するため、常に相手に警戒される高原には大きなプラス材料となる。
「日本はオープンすぎる。欧州の常識では当たり前」と“欧州基準”をぶちあげた老将は、この日スタートした宮崎合宿でも強権発動。練習場での取材を禁止し、マスコミ共通で取材応対は1日3選手限定など細則を作った。
全得点を流れの中から奪った指揮官は、「この試合はハンディを与えた」とタネ明かし。実はロングパスやセットプレーからのゴールを禁止し、ひたすらパスをつながせた。狙いは堅守速攻型の旧スタイルの打破。
2年目のDF橋本は「ボールを奪ったら前に出ろといわれた。具体的な指示は初めて」。高い位置でプレスを掛ける攻撃サッカーに着手した。
小山氏は「監督もフロントも代わったし、あいさつに来ただけ」と話したが、浦和のフィンケ監督は「阿部と闘莉王の話し合いのために、わざわざ来てくれた」と説明。