Jリーグ第13節 浦和レッズ v.s. ガンバ大阪でお伝えした、サポーターによる投げ込みからサポーター同士のいざこざに発展した件について、浦和レッズ、ガンバ大阪の両クラブからアナウンスが出ています。
いずれも5月18日付けで、騒動の翌日のアナウンスとなっており、迅速な対応の印象です。
浦和レッズは、ガンバ大阪サポーターの太鼓や横断幕を破損させた行為者に名乗り出るよう呼びかけ、ガンバ大阪は違反行為実行者を確認中で、永久入場禁止等の処分を行うとしています。
今回の出来事は安全で快適なスタジアムづくりを進めるJリーグの理念と反するものです。弊クラブでは近年「モノ投げは悪い行為」との文化が根付きつつあります。一般のファンに向かってモノを投げつけることはサポートとは無縁の卑劣な行為です。また、経緯を問わず相手サポーターの太鼓や横断幕を破損させることも許される行為ではありません。破損させた実行者は是非名乗りあげていただきたくお願いします。被害者の方にお詫び申し上げるとともに、ガンバ大阪のご協力をいただきながら誠実に対応をさせていただきたいと存じます。
▼5/17浦和レッズ対ガンバ大阪@埼スタの試合について(ガンバ大阪)
事実として、試合開始前、ゴール裏席におきましてガンバサポーターエリアからレッズサポーターエリアへ様々な物の投げ込みがありました。 一部の心貧しいファンによる水風船投げ込み等の明らかに計画的と思われる悪質な行為は断じて許されることではなく、それによって怪我をされた方もいらっしゃいます。怪我をされた方、被害を被った皆様へ深くお詫びさせて頂くと共に、このようにご観戦の皆さまの安全を損なう行為が純粋にサッカーを楽しみたいとご来場された多くの観客の皆様の前で行われたことに深くお詫び申しあげます。
この件とは別の話ですが最近、埼玉スタジアムに行くと、アウェイサポーターが増えているのを実感していたのですね。
駒場スタジアムの試合では「出島」と呼ばれるアウェイサポーター専用の席があります。
かつてのジェフ千葉(当時は市原か)やガンバ大阪の試合の時は、収容人数の遥かに少ない駒場スタジアムの「出島」も埋まらなかった光景を記憶しています。
そして先日のガンバ大阪の試合もそうでしたが、埼玉スタジアムの「出島」にも、かなりのアウェイサポーターが詰めかけるようになりました。
チケットが入手しやすくなったということもあるのでしょうが、何より「強くなった」というのが大きいのだと思います。
ジェフしかり、ガンバしかり。
強くなれば注目が集まり、サポーターが増え、スタジアムに足を運ぶ人が増えるという、当たり前の構図なのですが、その当たり前のことをひしひしと感じる今シーズンでした。
それだけに「サッカースタジアムは恐いところ」というイメージになってしまうのが残念です。
熱いサポートはもちろん良いと思いますが、危険な行為ではなく、どんな人でも楽しめる、そんな場所であって欲しいと思います。
子供からお年寄りまで、笑顔に満ち溢れたスタジアム。そこにいるだけでわくわくするような非日常的空間。私たちはこれを「レッズ・ワンダーランド」と名づけています。レッズ・ワンダーランドに欠かせないもの。それは、ファン、サポーターのみなさんによる「心をひとつにしたサポート」です。
追記:
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