ホームでのさいたまダービー、首位争いから一歩抜け出すためにも、負けられない試合であったように思いますが、結果的には0-1にて敗戦。
↑ダービーらしい試合開始前の「PRIDE OF URAWA」
大宮に引いて守られ、最後まで崩すことができませんでした。
闘莉王から失点…浦和まさかの零敗に大宮・佐久間監督のコメントが。
「浦和はボール保有能力は高いけど、前の3人が組織的に守備をしていないとビデオで見て取れていた。どこかで数的優位をつくれれば(相手は)守備に追われると思った」
完全に研究されてましたよ。確かにそうなんですよね‥‥。
サイドからこじあけることもできず、ロングフィードを入れるもののパスの精度は悪く、選手、サポーターともにイライラが募る試合でした。
前半からちぐはぐしたものを感じていたのですが、最後まで歯車はかみ合うことはありませんでした。
今後はこういう試合も増えてくるのは間違いないと思いますが、いかに崩していくかがレッズの課題ですね。
失意の浦和をブーイングの嵐が襲う。昨年11月のFC東京戦以来となる無得点。今季2敗目にも容赦はない。
ともに戦った選手たちへのブーイングの是非というのはあるかと思います。
が、藤口社長の「G大阪戦と同じ気持ちで(試合に)入ったのかどうか。気持ちの緩みがあったかも」というコメントにあるように、どこか気持ちが入っていないのかな、というのも個人的に感じました。
連戦の疲れも大きいかもしれませんが、相手も同じ条件ですからね。
大宮にしてみれば浦和レッズ戦は、降格圏から脱出するための、大きなチャレンジ、賭けだったことでしょう。
全体的にパスミスも多く、試合終盤のパワープレイの際にも何度もそれで攻撃のチャンスを逸する場面がありました。もう少し、もう少し正確にパスが通っていれば、と。
ルーズボールを大宮に多く拾われていたのも印象的でした。こういうペースの試合では、仕方の無いところなのですが。
闘莉王は「納得いかない。(サポーターは)少しわがまま。全勝できるなら大会やる必要がない。まだ首位なんだから」とコメントしています。
闘莉王は最後の挨拶で場内を回る際に指を立て横に振り、そうじゃない、違うというポースを繰り返していました。
北側ゴール裏には挨拶せずに戻ろうとしたくらいですから「長いシーズン、負けることもあるじゃないか、それを分かって欲しい」という気持ちが強かったのでしょうね。
ただ、ホームでありダービーであり、ましてや大宮は下位に沈んでいるチームであり、そこで研究され攻めあぐね気持ちが見られずにバタバタしたことに、サポーターはブーイングをしたのかもしれません。
とはいえ、最後まで頭を下げ続ける選手もいました。
真価が問われるのは、ここからです。きっと切り替えができるはず。
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オジェック監督も「アウトサイダー(勝ち目のないチーム)が普通以上の力を出した」と、負け惜しみを放った。今季2敗目で、ダイヤモンド軍団が大きく揺れ始めた。
34試合分の1試合と考える浦和に対し、大宮は「さいたまスタジアムでサポーターに胸を張って帰ってもらいたい」。ダービーだからこそ、勝ちたいという執念だった。
1本でもパスミスすれば、速攻を仕掛けられた。闘莉王は「1回のチャンスで1点取られるなら厳しい。うちは何回もチャンスがあったのに」とうなだれた。
「負けが許されないチームになったということでしょう」は藤口社長。確かに痛すぎる敗戦。ただ、それでも首位を保っているのも事実。気持ちを切り替え、王者は連覇を目指す。