まかない飯 −飲食店の従業員用に作られる料理。普段は決して口にできない。
まかない飯・まかない料理は、ある意味では伝説の食事と言っても過言ではありません。だって、懇願したところで決して店で食べられる料理ではないのですから。そんな一般人にはアンタッチャブルな“まかない飯”のご相伴に預かってしまおうという、ややずうずうしい企画が「まかない飯探検隊」です。第2回は六本木にある「豚組しゃぶ庵」にお邪魔してきました。
「豚組しゃぶ庵」はその名の通り、豚肉のしゃぶしゃぶの店です。豚肉を取り扱う店だから、さぞまかない飯には豚肉料理が出てくるのだろうと思いきや、そうではなかった!?
「豚組しゃぶ庵」はIT業界の有名店
豚組はグループとしてしゃぶしゃぶの他にとんかつ店も2店、展開していますが、IT業界で豚組というと、まずはしゃぶしゃぶの「豚組しゃぶ庵」を連想する人が多いのではないでしょうか。
前社長の @hitoshi がTwitterで予約対応する店としてIT業界で有名になり、メインダイニングにはプロジェクターやマイクも備えられ、発表会などのイベントが開催しやすい店として知られています(ぼくも何度イベントをさせて頂いたことか)。
今回は現社長の國吉さんにお願いをして、特別に「豚組しゃぶ庵」のまかない飯をごちそうになってきました!
豚組のまかない飯は豚肉は「ソーキそば」
ということで、頂いたのがこちら。
しゃぶ庵特製のソーキそばです。ゴツゴツした大きめの三枚肉がドカーンと鎮座しています。
こちらの豚肉は、フランスの豚肉・アルゴアポークでございます。もちろん「豚組しゃぶ庵」で取り扱っているお肉です。
軟骨部分まで美味しく‥‥頂けます! 美味い!
お店でそのまま出しても良さそうな良質なお肉なのですが、これはしゃぶしゃぶにはなりません。他の産地の豚肉は骨が取り除かれた状態で届くのですが、このアルゴアポークは骨付きで届くそう。つまり、美味しいけれど店では出せない部位として、まかない飯になるのだそうです。
ちなみに、野菜の切れ端が多く出るので、それをスープに使っているそうです。そうなんです、スープがまた本格的なんです。二日酔いの時に飲んだら、胃に染み渡る優しい味です。
なぜ「豚組」で本格的なソーキそばがまかない飯になっているかというと、沖縄料理出身のシェフがいるからなのだとか。そのシェフがいて、アルゴアポークがあるからこその、運命のまかない飯なのです。
豚組しゃぶ庵はランチ営業もしているので、通常は15時くらいからまかない飯を食べているそうです。こんなに美味しいソーキそばは定番メニューなのかと伺ったところ、割りと気まぐれで出てくるとのことでした。
また、実は定番のまかない飯もなく、ランチビュッフェもあるので、その時に残っている食材で作られることが多いとのことでした。
一緒に行った、まかない飯企画のマネージャーであるオッジ小林もウマイウマイとカタコトの日本語で美味しそうに食べてました。
豚肉料理の店だから、さぞ豚肉料理がまかない飯に出てくるんだろうな、と思うじゃないですか!? 実際は豚肉より鶏肉が多く、しかもまかない飯用に仕入れているそうです。豚肉は夜の営業とランチで、きっちりと消費されているのですね。
沖縄そばのメニューがあってもいいんじゃないの!? と思ってしまうくらい、美味いまかない飯の「ソーキそば」でした。ごっつい豚肉、幸せ〜。
ただいま夏季のビアホールを開催中!
さてさて、メインダイニングの方に目を移しますと、ただいま「豚組しゃぶ庵」では恒例となった夏のビアホールが開催中です。
飲み放題、食べ放題できる凄い夏。ちなみに夏だけの限定メニュー「しゃぶギョプサル」が食べられるのもこの時期だけ、です。「しゃぶギョプサル」というのは、自分でしゃぶしゃぶした豚肉をたっぷりの野菜で巻き、好きなソースで食べるというヘルシーな夏メニューです。
1種類でしゃぶしゃぶするなら4,980円、通常のしゃぶしゃぶとしゃぶギョプサルしたいなら5,480円です。タレは3種類+日替わり2種も楽しめます。
準備中だったパクチーのソースを少し頂いたのですが‥‥美味い! アジアン!
さらに食べ残し、飲み残しのなかったグループは180円引き、つまり4,800円または5,300円になっちゃいます。
「豚組しゃぶ庵ビアホール」は9月中旬まで開催の予定とのことです。ぜひ予約して足を運んでみてください!
豚組しゃぶ庵(六本木)
住所:東京都港区六本木7-5-11 2F
過去のまかない探検隊
▼【まかない飯】「寿司 さいしょ(銀座)」で酢飯の馬肉カレーを食べる 〜なぜお寿司屋さんが馬肉を使っているのか?という話