あなたはぼくを信用していますか?

いつもはeNatural.orgで梅田さんの記事について書かせて頂くことが多いんですが、今回はぼくのパーソナルな部分と近いので、ネタフルの方から。

Blogは個人が自分の信用を作るための舞台装置というエントリーの中で梅田さんは次のように書いています。

きちんとメインテナンスされて頻繁に更新されている個人のBlogをフォローしていくことは、誰か(他人)の頭の中で何が起こっているのかを、かなり長い期間に渡って追跡・把握するための最も効率的な方法である。

そして、

Blogというのは、誰かと頻繁に会わずとも、その誰かとの間にある種の「trust」を生み出すことができる舞台装置みたいな意味があると、僕は最近感じている。

と。

ぼくは、blogではないけれど、メールマガジンという形態で情報発信を5年くらい続けています。今は11,000人以上の読者がいます。そういう意味では、長い間自分の考えを発信し続けてきたことは、どこかの知らない誰かとの「trust」を育て続けてきたに他ならないのではないかと思っています。古くからの読者は、ぼくのプライベートな事実をかなり知っていると思うし、最近ではぼくの子供がどんな生活を送っているか、ということも知っていると思います。プライベートな部分を公開することにはある種の危険もつきまとうかもしれませんが、それでも敢えて、ぼくは自分自身をさらけ出しながら、読者の人たちと向かい合っているつもりです。きっと、ちょっとした友人よりは、よっぽど「trust」を築き上げられたのではないかな。この「trust」はなにものにも代え難い、ぼくの財産です。

そして今、こうしてblogを始めることで、これまでとは違った「trust」も生み出せそうな気がします。blogとメールマガジンは「書く」という点では同じなのですが、なんとなく使っている“脳”が違うのではないかと最近感じています。具体的にはまだ自分でもよく分かってはいませんが、1週間かけて作り出すメールマガジンと、リアルタイムに瞬間を切り取っていくblogでは、発想の方法からして異なるような気がします。瞬間的に何かを考え、そして記すblogは、ぼくにとっていいトレーニングにもなっているのかもしれません。

ちょっととりとめのない話になってしまいましたが、ぼくはこれからも自分の断片を切り取りつつ、誰かに頭の中を追跡されていくことでしょう。でも、それは決して嫌ではないんです。少なくとも誰かが、ぼくという存在を、肯定なり否定なり、いろいろな形で理解してくれているはずなんですから。

(改めて読み返してみると、メールマガジンとblogのテイストは明らかに違いますね。完全に違う“脳”のようです)