22時過ぎのことでした。浦和駅から自宅に帰宅する途中、人通りの少ない道で前方からそろそろと近寄ってくるクルマがありました。いわゆる“高級セダン”という車種でしょうか。目の前までくると、運転席の窓が開きました。これが「時計詐欺」と呼ばれる詐欺だということは、後からFacebookで教えて貰いました。
道を聞かれるのかな? と思ったんです。すると、運転席の男性は「浦和の伊勢丹に商品を卸しに来たんですが‥‥」と、貴金属店の名刺を見せながら、話し始めました。「在庫が余ってしまったので、プレゼントしたいのですが、要りませんか?」と続け、箱に入ったペアの時計を見せてきました。
時計を? くれる? 商品なのに?
暗い夜道で怪しさ倍増ですし、クルマの中を覗き込むと、助手席には男性も座っています。でも、こちらの話には全く関心を示しません。無視を決め込む感じ、より一層怪しい。
絶対に何かの詐欺行為だと思い「結構です」と断ると、慌てた様子でポロッと「買いませんかね?」と言いました。やっぱり、買わせようとしていたんだな、と。
ことの顛末をFacebookに書いたところ、これは「時計詐欺」と呼ばれる詐欺の一種であることを教えて貰いました。かなり昔からある、有名な詐欺の手法のようですが、初めてその存在を知りました。
ググってみると、時計をプレゼントした後に飲み代のカンパなどを要求されるようです。3,000円〜10,000円くらいと、その金額は様々ですが。どこかで安い時計を購入し、それを高値で売る‥‥なんていうパターンなのでしょうか。
いずれにせよ、クルマで近づいてきて時計をプレゼントする「時計詐欺」「時計あげる詐欺」には気をつけたいものです。