行方知れずの後輩を探して札幌まで

正確には札幌出張のついでに学生時代の後輩を訪ねてきたのです。後輩はWとしておきますか。

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Wとはけっこう長い付き合いだったのですが(ゼミから大学院まで一緒だったので4年くらい?)、就職してしばらくした後、起業するといって実家のある北海道に戻り、そのまま音信不通になってしまっていたのでした。携帯電話も解約し、音沙汰なしで、けっこう心配していたのです。

今回、出張で札幌に行くにあたり、チャンスがあれば元気な顔を見たいと思いました。そこでゼミの教授に連絡をしたところ、2004年末に住んでいたという住所が分かりました。ただし、今でもそこにいる保証はありません。

もちろん保証はないのですが、手がかりはその住所しかありませんので、仕事を片付けた後、地下鉄を乗り継いで向かいました。初めての札幌の地下鉄はなかなか手間取ります。地下が広いのです。

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さっぽろ駅から大通駅に出て、乗り換えて円山公園へ。詳しくは分かりませんが、なんとなく聞いたことがある地名が続きます。

20分くらいだったでしょうか。円山公園駅で降り、地上へ。折しも霧雨のような雨が降っています。初めて降りる駅で、あたりを見回してみます。方向感覚が分からないので、持っていた地図をくるくると回してみます。地図と風景が一致しました。

建物に目星をつけていくと、残念ながら違うマンションでした。

もう一度、地図とにらめっこです。すると、違う方向に歩いていたことに気付きました。とすると、目的とするマンションは‥‥ありました! 足も速くなります。

マンションの名前を確認し、エントランスから中へ。Wの部屋番号をポストで探すと‥‥懐かしい名前がありました。確かに札幌にいることは確認できました。

少しドキドキしながらインターフォンを押しますが、不在の様子。噂では教育関係で働いていると聞いていたので、夜は遅いのかもしれません。読んでくれることを祈り、Post-Itでメモを残しました。

‥‥‥‥‥‥‥‥

深夜1時30分過ぎに携帯電話が鳴りました。慌てて取るも、すぐに切れてしまいました。着信した番号は070の見慣れないもの。もしや、と思い電話をすると、受話器からは懐かしい声。Wでした。

もしかしたら連絡をくれないのでは、とも思っていたので、電話をくれて本当にありがたかったです。ありがとう、W。札幌で元気にしているのが確認できて良かったよ。

翌日、朝から会うことを約束して電話を切りました。