「Discord」の存在は以前から知っていて、ただゲーマー向けのプラットフォームだと思っていたので、自分が積極的に活用することはありませんでした。風向きが変わったのは、VRChatコミュニティに関わるようになってからです。
それでちょっと面白くなってきて、自分でネタフルのDiscordサーバーを「Neta(full)Disco」として立ち上げ、ひっそりと運用を開始してから1ヶ月ほど経ちます。
現在は45人ほどにご参加頂き、ブログやTwitterとは別に小さな更新を続けています。1日1回アクセスすれば十分くらいの、小さなコミュニティにDiscordはピッタリだと感じています。
というあたりの雑感をメモしておく日記です。
どちらかというとボイスチャットのためのツールとして「Discord」のことは認識していました。中高生だった息子たちが、なんとなく「Discord」でボイスチャットしながらゲームしているな、くらいの感覚です。
いやいや、実は「Discord」は掲示板システムでもあるのだということに気づいたのが、VRChatコミュニティに参加してからです。イベント開催やグループでのコミュニケーションに(観測範囲で)最も使われているのが「Discord」でした。
コミュニティにあわせたツールがチョイスされているこの感じ、Ingressで活動していたときに「Google Hangout」がエージェントの間でよく使われていたことを思い出します。
仕事周りだと「Slack」なのでしょう。ただ、個人的に「Slack」にはどうも居心地の悪さというか使いにくさを感じていて、恐らく「Discord」もそんな感じなのではないだろうかと思って積極的に触らずにいたのですが、実際に使ってみるとさにあらず。
これは1990年代後半に個人ホームページブームが起こり、CGIが使えるサーバーと使いこなせる人が仕込んだ掲示板(BBS)の再来に感じられたのですよ、実際に使ってみると!
余談ですが、今はSNSが当たり前でいろいろな人と自由に出会いやすくなっていますが、四半世紀前はホームページの掲示板で交流していたんですよね。
PowerBook 2400cのファンサイトのようなものを作っていて、そこの掲示板で多くの人と交流し、さらに他のウェブサイトとも連携し、やがて100人規模のイベントを開催する人まで出てくるの至りました。あの時代によくやっていたと思います。
とまあ、2021年の「Discord」が、そんな四半世紀前のBBSを思い起こさせてくれるのは、
・コミュニティ単位でサーバーが立ち上がる
・掲示板がありテキストでコミュニケーションしている
というごくごく基本的な機能の部分です。
様々な情報に触れられるのはTwitterの良さですが、秒単位で流れていく情報に疲れてしまうこともあります。もう少しゆっくりしたペースで何かを書く、情報を発信する、という点において、現時点では「Discord」が非常にしっくりくるのを感じます。
雑談なども投稿しますが、もともとTwitterに流しいていたような記事にならないくらいのネタも流しています。むしろ最近はTwitterよりDiscordに流しているかも、くらいの力の入れ具合です。
読み手も今は45人ですが、投稿への反応は小さいです。なのでコミュニティとしてガンガン盛り上がっているかというとそうではありません。しかし熱量がありすぎると燃え尽きるのも早いので、今くらいのペースでまったりとやれるのがちょうどよいと思っています。
そもそもの存在意義としては、LINEで行っているネタフルの更新情報の配信だったのです。LINEだと手動なので、このあたりを自動化したいな、と。
ネタフルが更新されると、その情報がbotによって「Discord」にポストされるというのはうまくいっています。RSSリーダー代わりですね。
さらに自分でも便利なのが、ネタフルでネタにしたモノやサービスの発売日にbotが情報を投稿してくれるというものです。
カレンダーに登録する手間はありますが、発売日を見逃すことがなくなったので、とても便利になりました!
なので、主な機能としては、
・ネタフルの更新情報(IFTTT経由で自動)
・カレンダー投稿(IFTTT経由で自動)
・小ネタ投稿(自動)
といった感じで運用しています。
「Discord」に参加するにはアカウントが必要なのですが、一度作ってしまえば他のサーバーにも参加できますし、ウェブ版もあるので手軽に使えます。もちろんPCアプリやスマホアプリもあります。
仲間内やチーム、ネットの集まりのコミュニケーションに何か良いツールはないか‥‥と思っていた人には「Discord」はオススメです。
ちょっと試してみたいという人は、ネタフルのDiscordサーバー「Neta(full)Disco」もぜひどうぞ!
※特にコミュニティとしてのDiscordに可能性を感じたのは「ゆるふわVR」です。VRChatをやっている人たちがゆるく繋がるコミュニティで、自発的に開催されるイベントなど、徐々にコミュニティが自走していく感じが興味深いです。Discordサーバー運営にあたって、とても参考にさせてもらっています。
またもや余談ですが、リアルに会うことがなくなり、VRChatなどネット上での繋がりが増えると、次第にLINEの使用頻度が落ちていることに気づきました。Facebookメッセンジャーを使うほうが増えたし、なんならClubhouseにも常駐しています(ちょっと特殊な使い方ですが)。
LINEはリアルをサポートしてくれる便利なメッセージルールでしたが、新型コロナウイルスでリアルに会うことがなくなり、代わりにリアルが投影されるようになったツールが、その代わりに使用頻度が上がってきているのかな、と感じます。
生活圏を写し出すFacebookメッセンジャー、ネットでのコミュニティを写し出すDiscord、といった感じで。人によってはInstagramだったりTwitterだったりするのかもしれませんが、心地よい小さな居場所(コミュニティ)が求められているような気もします。
ちょうど、けんすう氏も「何者かになりたくなる」SNSはそろそろ衰退していくのかな?という予感という記事を書いていたので、最近、自分でも感じていたこと、考えていたことを書き出してみました。
古くからのネッ友の @mehori と @masakiishitani もDiscordサーバーを開始し、日々の思考を垂れ流しはじめています。