松下、電源コンセントでネットワーク構築できるPLCアダプタ

ホームネットワークインフラの本命-松下電器、PLCアダプタを発表という記事より。

PLCとは電力線を通信回線として利用する技術のことで、ここ数年CEATECなどのイベントでは、必ずといっていってほど展示されてきた期待のホームネットワークだ。

電源コンセントを利用したネットワーク構築というのは数年前から言われておりまして、ネタフルでもコンセント通信を共通化で新団体というエントリーを書いたことがありました。2005年1月の話です。

それが、いよいよ現実のものとなるそうです。

電源コンセントという既存のインフラを利用できるため、設定が行いやすく、配線が困難な場所や壁などの障害物があっても高速データ通信できる点がメリットとなる。

無線LANでいいと思ったのですが、例えばHDDレコーダーであるとか、ロケーションフリーであるとか、イーサケーブルで接続しないといけないものもあって、そう考えると電源ポンでインターネットにホイという環境は便利なのだな、と想像しています。

あとは価格ですか。

発売されるPLCアダプタ「BL-PA100KIT」は、親機となるマスターアダプタと子機となるターミナルアダプタの組み合わせで、各アダプタの電源プラグを電源コンセントに差し込むだけで、ネットワーク接続が行える。

全く工事の必要なし、というのが素晴らしいですね。電気が通っているはずなのにネットワークになるなんて! とか難しいことを考えずに、素直に納得しておいた方が良さそうです。

ちなみに気になる価格ですが、マスターアダプタとターミナルアダプタがセットになったスタートパックが2万円前後、増設用アダプタが13,000円前後になる見込みだそうです。

AirMac Expressも13,000円くらいかぁ。

でも接続が簡単なのと、家庭内にケーブルはわせたりする必要がなくなることを考えると、どの部屋にも必ず一つはある電源コンセントを使うというのは良いかもしれませんね。

気になる価格に関しては松下電器産業、家庭向け高速PLC製品を12月9日に発売でも触れられていました。

2台で市場想定価格20,000円という価格については「無線LANは相当数が普及しているため、すぐに同程度の価格帯は難しい」としながらも、「ある程度の普及数に達すれば同じ程度の価格は出せる」とコメント。会場の説明員によれば、構造が無線LANよりも簡単なため、普及台数次第では無線LAN機器よりも安価に発売できるとした。

いや、ほんと。据え置きタイプの機器には良いと思いますので、是非とも価格が下がることを祈りたいですね。

さらに松下の高速PLC「BL-PA100」の気になるポイントも参考になります。