川内康範、死去

「月光仮面」「おふくろさん」の川内康範さん死去という記事より。

テレビ創成期の人気番組「月光仮面」の原作者で、「おふくろさん」などの作詞でも知られる作家の川内康範(かわうち・こうはん)さんが6日午前4時50分ごろ、青森県八戸市の病院で死去した。

作家の川内康範氏が亡くなりました。数日前から肺炎で入院していたということです。88歳でした。

最近では森進一の「おふくろさん」問題で有名になりましたが、古くは「月光仮面」「レインボーマン」の原作の他、作詞でも「骨まで愛して」「伊勢佐木町ブルース」など大活躍しました。

84年には、グリコ・森永事件の犯人グループ「かいじん21面相」に「1億2000万円プレゼントするからもう手を引け」と呼びかけたところ、「わしらも 月光仮面 見たで おもろかった」という返事の手紙を送られ、話題になった。

こういうことを売名ではなく、本気で考える人だったのですよね。なぜに「骨まで愛して」だったのか。政治にも影響力を持っていた人でした。

川内康範氏の詳しい経歴や考え方について興味のある人には、是非とも竹熊健太郎「篦棒な人々」をお勧めします。川内康範という人がどんなことを考え、どのように生きてきたのかがインタビューされています。

それにしても、森進一は再び「おふくろさん」を歌うことはできるようになるのでしょうか。最後まで川内康範氏は森進一に会うことはありませんでしたが。

森進一“直接、思いを伝えたかったが…”ということで、コメントが出されています。

「私の思いの至らなかった部分もあり、直接お目にかかって気持ちをお伝えしたいとお願いしてまいりましたが、それもかなわないことになってしまいました」

ご冥福をお祈りいたします。

篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 (河出文庫 た 24-1)

篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 (河出文庫 た 24-1)

■関連記事

川内康範さん死去 人気番組「月光仮面」の原作者

戦後日本がアメリカナイズされた時に、日本人の誇りを持たせようとしたという意味では、役割は大きかった。著作に対する愛情が強く、正義とは何か、愛とは何かというメッセージを作品に盛り込み、正義と悪をきちっと分けていた。

「おふくろさん」の川内康範さん死去

1958(昭33)年に放送が始まった「月光仮面」の原作で売れっ子となり、その後作詞家としても活躍。主な作品に「誰よりも君を愛す」「おふくろさん」などがある。

川内康範氏はこんな人、あの名曲も…

作詞家として「君こそわが命」「伊勢佐木町ブルース」「骨まで愛して」「誰よりも君を愛す」などのヒット曲を持つ。

川内康範さん死去 どうなる「おふくろさん」

川内さんが亡くなったことで、問題は解消されるかどうかは不透明だ。川内さんの権利(死後50年)の著作権上の権利の継承者が設定され、遺志を継ぐということになれば、歌えない状態が続く。

<和田アキ子>「あんなしんの通った人はもういない」

「20歳前だったと思うけれど、川内さんのお宅でお酒をいただいた。あのころから一本、筋の通った方だった。ああいうかっこいい、しんの通った人はもういない。さみしい」

「月光仮面」演じた大瀬康一さん「さみしいです」

大瀬さんは「役者としての私の生みの親でした。物事の白黒をはっきりつけ、自分の主張を押し通す強烈な印象がありますが、僕は川内さんの本質は詩人だと思っています。その言葉はロマンチストのものでした」

「考え方しっかりしていた」=川内康範死去に福田首相

福田康夫首相は7日夜、川内康範さんの死去について、首相官邸で記者団に「あの方は考え方がしっかりしていて、わたしどもにも参考になることをよく言ってくださった。残念だ」と語った。