劇画家のさいとう・たかを氏、膵臓がんで死去

Saito takawo death

劇画家のさいとう・たかを氏が、2021年9月24日に膵臓がんで死去しました。84歳でした。「さいとう・プロダクション」がツイートで発表しています。

さいとう・たかを氏の訃報を発表したツイートはこちらです。

葬儀は、新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み、親族のみで執り行われています。

さいとう・たかを氏といえば、やはり「ゴルゴ13」です。子供の頃は分からなかった面白さも、大人になると理解することができるようになりました。

「ゴルゴ13」を連載中のビッグコミックからも「訃報:さいとう・たかを氏 ご逝去」が出ています。

氏には創刊の年から53年続く看板連載作品『ゴルゴ13』のご執筆ほか言葉に尽くせぬお力添えを賜りました。

生前のご功績に心から賛嘆と感謝を申し上げ、謹んで氏のご冥福をお祈りいたします。

この発表では「………だが、物語は続く。」として、連載を継続していくことも、あわせて発表されています。

そのさいとう氏は生前から「自分抜きでも『ゴルゴ13』は続いていってほしい」という、いわば分業体制の究極とも言えるご希望を持たれ、さいとう・プロダクションを、そのような制作集団として再構築されました。

いち早く導入された分業形態での制作システムにより、本人がいなくなっても連載が続けられる土台を作られていました。漫画家が亡くなると連載作品が終了するのがほとんどですが、自分がいなくなっても続けられる体制を作られていたのは凄いとしか言いようがありません。

「さいとう・プロダクションが作画を手がけ、加えて脚本スタッフと我々ビッグコミック編集部とで力を合わせ『ゴルゴ13』の連載を継続していく」としています。

もちろん訃報は悲しいことなのですが、連載が継続できるシステムを遺して亡くなられたのは、本当に凄いことだな、と改めて感じます。

心よりご冥福をお祈りいたします。