家で手軽に写真を印刷するならこの1台——EPSON Colorio me:のレビュー記事です。
このプリンタ、当初は通常通り男性を中心とした開発チームで設計されていたが、今ひとつのできだったらしい。そこで急遽、女性だけのプロジェクトチームを発足させ、すべて女性だけの手で開発し直したとのこと。TVCMも、大塚寧々が自分で作ったお弁当をデジカメで撮って、プリントアウトするシーンなんかが放映されている。
女性による女性のためのプリンター、という趣きですが、男性としても少し気になります。うちのプリンターは、98%が写真印刷、残りの2%が年賀状印刷くらいの比率だからです。省スペースで写真印刷と割り切り、さらに持ち運びができるとなると、無線LANでパソコンが移動するこのご時世によろしいんではないかと思いました。約2.7kgの重さは「軽い」という程ではないようですが、部屋内での移動だったら全く問題ないでしょう。
Colorio me:は、基本的には「PCレス環境」でのプリントアウトを想定して作られたプリンタだ。このためPCなんていじらなくても全く問題はない。右に配置されているメモリカードスロットにメモリを差し込むか、PictBridge対応デジカメなら、背面のUSBコネクタにつないでプリントアウトするだけだ。
デジカメを買ったけれどPCとうまく連携できない、という人は意外と多いのではないかと思います。そう考えると、とにかく写真を印刷したい、という人には、もってこいの製品ではないでしょうか。元々年賀状や他のものを印刷する機会もなかった訳ですからね。恐らく、あれもこれも、と考えて汎用的なプリンターを購入しても、ほとんどそれらの機能は使わないと思うんです。それだったら、機能が絞られている方が分かりやすいでしょう。
写真を印刷するだけに気になるのはやはり画像だと思いますが、
小さいプリンタだと何となく安っぽい作りのように思えて、画質が悪いんじゃないの?と思いたくなる。ただ、Colorio me:においてはその考えは杞憂だ。他社から発売されている小型機が3色や4色機であるのに比べて、Colorio me:は6色機。同じ6色機のPM-G800で出力した画像とも比較してみたが、ほとんど遜色ないと感じた。
ということです。さらにランニングコストに関しては、
Colorio me:では1本のインクで、L版のサイズにだいたい230枚くらい印刷できる。大手量販店ならインクの価格は1本3150円(税込み)程度、L版の写真用紙<光沢>は100枚セットが1050円程度(税込み)で購入できる。このため1枚あたりの単価は24円くらいだ。ちなみに、DPE屋さんに持って行ってプリントすると、大手量販店では1枚あたり36円(税込み)。
自宅で印刷した方が安い、ということのようです。値段もそうですが、やはり自宅で気に入った写真だけを数枚プリントできるというのは便利です。
持っているプリンタがメモリカードスロットを内蔵していないなら、この1台を購入してみるのもひとつの手だ。日常のスナップを印刷するのでもよいだろうし、子供のお誕生日会に奥さんが使い、撮った写真を目の前でお友達に配ることができるのは、ポイントが高いと思う。
追記:
後から思いましたが、本体液晶でのプレビューができないのは好みが分かれる点かもしれませんね。
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印刷コストは、メーカー公表値で用紙代を含めて22.7円。DPEショップに印刷を頼むと30~40円ほどすることを考えると割安だ。ただ、インクカートリッジは6色一体型(実勢価格は3150円)で、6色のうち1色でもなくなるとインク切れになってしまうのはユーザーフレンドリーとはいえない。