フランスで開催されている「アングレーム国際漫画祭」で「AKIRA」などの作品で知られる漫画家・大友克洋氏が最優秀賞を受賞しました。日本人としては初の最優秀賞受賞とのことです。仏漫画祭で大友克洋氏が最優秀賞という記事になっていました。
フランスで始まったヨーロッパ最大規模の国際漫画祭で、「AKIRA」などの作品で知られる日本の漫画家、大友克洋氏が日本人として初めて最優秀賞を受賞しました。
受賞理由は「パリの新聞社が襲撃された事件が起こったあとだけに、漫画が異なる文化間の相互理解に役立つことを示すことができると思う」と説明されています。
アングレーム国際漫画祭 – Wikipediaによると1974年にスタートしたイベントで、フランスで最も歴史のある漫画関連のイベントで、漫画におけるカンヌとも呼ばれることがあるそうです。
ヨーロッパ最大の漫画の祭典であり、漫画関連のイベントとしては世界的に見ても日本のコミケットに次ぐ規模となる。会期中に優れたバンド・デシネ作品(出版された物)に対し最優秀作品賞以下各部門ごとの表彰が行なわれる。
最優秀賞を受賞したのは大友克洋氏が初めてですが、最優秀脚本賞、最優秀作品賞などの各賞は何人もの日本人漫画家も受賞しています。
谷口ジロー『父の暦』(2001年、全仏キリスト協会コミック審査員会賞)
谷口ジロー『遥かな町へ』(2003年、最優秀脚本賞、優秀書店賞)
谷口ジロー『神々の山嶺』(2005年、最優秀美術賞)
浦沢直樹『20世紀少年』(2004年、最優秀長編賞)
浦沢直樹『PLUTO』(2011年、インタージェネレーション賞)
水木しげる『のんのんばあとオレ』(2007年、最優秀作品賞)
水木しげる『総員玉砕せよ!』(2009年、遺産賞)
谷口ジロー氏、浦沢直樹氏、水木しげる氏らは複数回の受賞経験があります。また、2013年には、鳥山明氏が40周年記念特別賞を受賞しています。