<色彩感覚>乳幼児期の体験で獲得 サル実験で先天性説覆すというニュースより。
生まれつき備わっているとされてきた色彩感覚が、実は乳幼児期の体験で獲得されることを、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の研究チームがサルを使った実験で突き止めた。
「人間にも当てはまる。室内にばかりいるなど乳幼児期に偏った体験をすると、色彩感覚が鈍くなる可能性もある」と指摘されているそうです。
色彩感覚は「リンゴが夕焼けに照らされても、蛍光灯に照らされても、リンゴを「赤い」と判断でき」、このように照らす光が違っても物の色を正しく見分けられる色彩感覚は生まれつきのものと考えられていましたが、これに幼少期の体験が深く関わっていることが分かったそうです。ニホンザルで行った実験では、単色光で育てられた場合に、「赤」と「赤に近い色」などの見分けが難しかったそうです。これは訓練を続けても変わらなかったとか。
「正常な色彩感覚の獲得には幼少期の体験が重要なことが分かった。単色光サルは色彩を見分ける神経回路が発達しなかったのだろう」とコメントされています。できるだけ色々な場所に連れて行って、いろいろなものを見せてあげた方が良さそうです。