元SEK48&乃木坂46の松井玲奈が、初の短編小説集「カモフラージュ」を、2019年4月5日に出版しました。
あなたは、本当の自分を他人に見せられますか――。
恋愛からホラーまで、松井玲奈が覗く“人間模様”。鮮烈なデビュー短編集。
松井玲奈「カモフラージュ」
刊行記念トークイベントが行われ、発売日に重版が決まったことが明かされたそうです。
昨年10月に文芸誌『小説すばる』で小説家デビューし話題となった松井。同作では、『すばる』に掲載された初小説『拭っても、拭っても』をはじめ、想像力を駆使して書き上げた『ハンドメイド』『ジャム』など六篇の物語を収録。
映像化も見込まれますが「その時、自分は『出たくない』と明確に思っている」と語ったそうです。とはいえ、映像化する方からすれば、やはり主演なりを松井玲奈に務めて欲しいと思うでしょうねぇ。
・「ハンドメイド」
いつもよりカバンの重い日が好きだ。お昼の弁当に加えてもう二つ、に彼と食べる用の弁当を作る。食べる場所は決まって“ホテル”で――。
・「ジャム」
僕のお父さんは一人じゃない。お父さんの後ろには、真っ白な顔のお父さんたちが並んでいる――。悪夢的奇想、ホラー怪作!
・「いとうちゃん」
メイドになりたい。その一心で上京した十八歳の“いとうちゃん”は、メイド喫茶で働き始めるものの、ストレスから体重が増加してしまう。痩せ方がわからず、周囲にも疎まれ不安を募らせていくが――。
・「完熟」
何もない退屈な田舎での夏休み。年上の雰囲気を身にまとう女に僕は出会う。彼女は水辺で一心不乱に桃を食べていて……。そんな昔の記憶が、大人になった僕のフェティシズムを刺激する――。
・「リアルタイム・インテンション」
巷で人気の仲良しYouTuber三人組。本音を吐露してしまうという“本音ダシ鍋”を食す企画の生配信で、事件は起きる。
・「拭っても、拭っても」
広告代理店に勤めるアラサーのゆりは、半年ほど前まである癖(へき)を持つ男性と付き合っていた。その彼に理不尽にフラれたことが心の傷になっていて――。失恋と再生の物語。