ONEDARIしていた「ブログスフィア」をようやく読み終わりました。
原題は「Naked Conversations」で、つまりはブログを使って企業が消費者、ブロガーと裸の会話をしよう、という内容です。
▼ブログスフィア アメリカ企業を変えた100人のブロガーたち
事例にかなりのページが割かれているので、まずそうした情報を求めている人には向いていると思います。
そして特徴的なのは、ロパート・スコーブルという著名なブロガーが執筆に参加していることで、ブロガー視点による内容になっていることではないかと思います。
実際に自分で書き、書いて書いて、書いている人が執筆しているのは、事例と同様に説得力を生むのではないでしょうか。
いくつか気になった点をピックアップしておきます。
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(P.46)
ブログの6本柱
1 公開性がある
2 見つけやすい
3 社会性がある
4 感染性がある
5 シンジケート性(配信性)がある
6 リンクできる
(P.70)
ブログは情報化時代のセックスシンボルといっていいものなのだ。口コミは製品認知や利用を促す最も信頼できる方法だが、それに何よりも向いているツールはこのブログなのである。(中略)ブログこそ「強力ターボ付き口コミ」ツールなのだ。
(P.94)
「(ブログは)非公式なものであり、すっぴんの生の声さ。別に誤植や文法ミスがあったっていい。読んでいる側にしてみれば、そこに生身の肉声を見出すんだから」
(P.105)
ただ、自分のブログにいつどこの街に行くと掲示するだけでいい。客は向こうからやってきてくれる。いまだに口コミ中心のビジネスだが、ブログはそれを、世界規模の口コミにしてしまった。
(P.114)
「新たな健康保険プランを導入するにようなブログを始められるものだとは思いません。組織内に、自社製品を愛し、書くことが好きで、エバンジェリストになる情熱を持つ人を探し出さなければならないのです。ではどうやって始めれば良いか? まずはもともと好奇心の強い人々を探して、やらせてみることです」
(P.124)
成功の5つのヒント
・語れ、売り込むな
・頻繁の投稿し、面白いものを書け
・興味のあることについて書け
・ブログは費用の節約になるが時間がかかる
・人の話に耳を傾けよ
(P.131)
「人は物語を聞くのが好きなんだ。ブログで何かを売り込みたければ、唯一の方法は売り込まないこと。人に話しかけるんだ」
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“Social Media Optimization”という新しいバズワードも浮上してきたようですが、多少テクニック的なところもあるものの、つまりは誠実にブログを書き続けることなのかな、と思いました。
“裸の会話”という原題が示す通り、着飾ることなく、顧客と向き合うことの重要性、そしてブログで向き合うことで、その向き合っている姿がさらに他の人にも見えるというオープンなところがブログの利点と言えるでしょう。
もちろん炎上することもある訳ですが、口コミ増幅ツールであったり、顧客とのコミュニケーションツールであったり、何より書き手のパーソナリティーをこれほどうまく伝えられるツールとして活用しない手はないな、と思います。
結局、派手に着飾ろうとしたり、嘘をつこうとすると見抜かれてしまうのですよね。ブログで嘘をつくのは難しいと思います。
ブログをこれから書く人、既に書いているけれどなんとなく乗れていないな、と感じている人は、↓を確認してみることをお勧めします。
(P.244)
ブログをより良くするには?
ヒント1 名前と検索エンジン
ヒント2 始める前に、山ほど他人のブログを読め
ヒント3 焦点を絞って単純に
ヒント4 情熱を示せ
ヒント5 正統性を示せ
ヒント6 コメント機能を忘れずに
ヒント7 近づきやすくせよ
ヒント8 物語をせよ
ヒント9 リンクをうまく使え
ヒント10 現実の世界に踏み出そう
ヒント11 リファラー・ログを使おう