なぜポータルはblogを導入するのか?

ポータルが今、ブログを目指す理由というタイムリーな記事。

接続料頼みからの脱却を目指して久しいISP各社だが、ブロードバンドコンテンツ配信などは期待ほどには伸びておらず、今だ収入の8割程度を接続料が占めるのが現状。ネットの普及で接続会員の増加も多くは望めず、料金の値上げは考えられない以上、接続料に代わる収益の柱づくりは急務になっている。ブログサービスの開始が相次ぐ背景には大手ISPのこうした思惑もある。

これまでISPのコンテンツビジネスがうまくいっているかというと、決してそうではないという現状があったと思います。そこから脱却したいという思いが、blogに走らせるのでしょうか。

ただし「基本サービスを無料で開放し、容量アップなど付加サービスを有料」というのはサービス内容如何であり、有料オプションが使われる見込みがなければ絵に描いた餅になってしまうので、引き続き自社開発しているところはサービスにより磨きをかけなくてはなりません。それでもボリュームを確保しないとあまりうま味はないのではないでしょうか。

そしてTypaPadのライセンスを受けているところはライセンス料の支払いもバカにならないようです。NTTコムは「利用料は最低限の経費に充てるため、そこから利益はほとんど出ない」ということなので、いかにコストカットしていけるか、というのも勝負の分かれ目になってしまうのでしょうか。

さらに、

。「ブログはテキスト中心で相互リンクも多く、検索エンジンに拾われやすいため、広告を掲載すれば多くのユーザーに見てもらえる可能性が高い」

という広告媒体としての目論見もあるようです。また、blogとアフィリエイトプログラムにも注目が集まっているようですが、もっとトラフィックゲートやA8.net、バリューコマースなどと積極的に提携があってもおかしくないようにも思いますが、思惑というか絡みというか、難しい面もあるんでしょうか。

記事でも差別化が問われると結ばれていますが、ここまでASPが増えると本当にその通りで、少し先に始めていたくらいでは簡単に抜き去られてしまいそうです。ぼくはASPサービスは使ったことがないんですが、ある程度自由がきいて使いやすいのはどこなんでしょうか。あとは、けっこう見た目も重要ではないかと思っています。デザインが悪いと、ここではblogを書きたくないな、と思いますし。

例えば小鳥さんが自分がどのblogサービスを使ったらいいか、一発で判断する方法というエントリーで、使用しているサービスによる呼ばれ方で選んだらいいのではないか、という提案をしていますが、こういうのに通じるものがあるかもしれません。

見慣れているというのもあるかもしれませんが、洗練されていてムダのないTypePad系がやっぱり好きかもしれません。