Blogを書くことで稼げるのか?(2)

梅田さんのBlogの経済的価値というエントリーにインスパイアされて。梅田さんも、意外とこのテーマが好きですね(笑) もちろん、ぼくも興味があるのですぐにTrack Backしてしまうのですが。さて、梅田さんは一貫して、

たとえAlwaysOnがウェブメディアとして採算が取れるようになったとして、そしてそれを「良質なBloggerたち」が支えていたとしても、そのBloggerに対しては生計が成り立つような収入が入るはずがない

というスタンスのようですが、果たしてぼくならどう答えるかと考えたときに、非常に優柔不断で申し訳ないのですが、今は「分からない」と答えるのかな、と。可能性はあるようにも思えますし、その可能性は非常に小さいかもしれない。

ぼくは自分のBlogを書くことで稼げるのか?というエントリーの中で、次のように書きました。ウェブから収入を得るということに対して、ぼくが得た一つの答えはアフィリエイトプログラムです。

ぼく自身は、昨年の9月頃からネタフルに本腰を入れています。本腰を入れるといっても昼間は仕事をしている身ですから、お昼休みだとか深夜だとか週末にちょこちょこ更新するレベルです。普通のサラリーマンだったら、みんなそんな感じだと思いますが。その中で、せめてサーバ代くらいはホームページが稼いでくれたらいいな、と思ったのと、もう一つの事情があって本格的にアフィリエイトプログラムをするきっかけになりました。もう一つの事情とは、結婚し子供が生まれ、さらに住宅ローンというおまけがついて、必然的に小遣いが減っていったのです。このままではいかん! と(笑) これは大きなモチベーションになりましたよ。

このエントリーの中では、具体的な金額は挙げなかったのですが、続いて楽天アフィリエイトに新機能というエントリーの中で、こっそりとネタフルからの収入の状況を明かしました。

参考までに、ここ2~3ヶ月のネタフル経由の売り上げは毎月150万円以上になっています(ネタフルの売り上げではないのでご注意を)。腰を入れてアフィリエイトを始めてから、そろそろ1年になろうとしていますから、この数字が大きいと思うか小さいと思うかは人それぞれでしょう。

これだけWeblogが注目され、さらにそれが経済的に成り立つかどうかが注目されている中で、ぼくのやってきたことが何かの目安になればいいなと思い、さらにもう少しデータを公開してみたいと思います。

ネタフル経由の売り上げは150万円以上ありますが、アフィリエイトですので手元に入ってくるのは1%です。つまり15,000円です。現在、ネタフルは旧サイトとMovable Typeで運営されている新サイトがあり、コンテンツも徐々に移行中です。8月のアクセス数(PV)は次のようになっています。

■旧サイト
合計アクセス数:  23323
(検索エンジンから)  16084

■新サイト
合計アクセス数:  32587
(検索エンジンから)  11316

合計では約56,000PVです。検索エンジンからのアクセスは約27,000PVです。訪問者が一度に見るのは1~2PVですので、毎日巡回してくれる人たちよりも、検索エンジン経由の閲覧者が多いことが分かります。

そこで最初のWeblogで生計が成り立つか否か、という問いに戻る訳ですが、コンテンツの量が10倍になれば、ある程度は可能なのではないか、というのがぼくの感想です。いま、Weblogのエントリー数は200強です。Weblogを書いていると飛躍的にエントリー数は増えていきます。ですので、このエントリーが5倍、10倍になるひもそう遠くはなく、それなりにアフィリエイトからの収益も増えていくのではないかと思います。つまり「ある程度は可能なのではないか」というのには「長い目で見れば」という前提があるわけです。ただ、これは一サラリーマンブロガーの場合であって、Weblogを書くことを本職にした場合は、また違った結果が出る可能性は十分にあります。

ただ大切なことは、あくまでもコンテンツありき、であるということです。それを忘れると、誰からも見向きをされなくなってしまうと思っています。

最後になりますが、ぼくがやっていることは梅田さんが紹介している、

検索広告と同様、Blogもインターネットユーザを「同じ興味」という基準でセグメント化するものだから、検索広告と同じビジネスモデルが成立するはずだ。

ということになるかと思います。Googleがblogger.comを買収したのも納得、という感じです。

※このような、ある意味生々しい話を書くことは、純粋にWeblogを楽しんでいる人たちから敬遠されるのではないかと思ってこれまでは控えてきました。ただ、梅田さんのエントリーを見て、こういう注目のされ方もあると気づいた時、少しずつ情報を公開していった方が某かの役に立てるのではないかと思い、今回のエントリーを書きました。何かの参考になれば幸いです。