リアル、独自にiPodをサポート――アップルとの衝突は必至かということになっています。
RealNetworksによると、今回発表された新ソフト「Harmony」は、Appleのオンライン音楽ストア「iTunes」で使用されているプロプライエタリなコピー防止技術を模倣したものということで、物議をかもすのは必至だ。AppleはこれまでiPodとの互換性を求める企業へのライセンス供与を拒否しており、RealNetworksもiPod対応ソフトをリリースするに当たり、Appleの許可を得ようとはしなかった。
以前、RealがAppleに提携を持ちかけて断れていましたが、実力行使に出てしまったようです。「Harmony」により、RealNetworksのオンラインストアで購入した音楽が「iPod」で再生可能となるそうです。
賛辞を送っているレコード会社もありますが、これはAppleが黙っていないでしょうね。「RealNetworksはこれまでも、今回と同様の方法でライバル企業を侮辱するような行動を取ってきた」というのも気になるところです。Microsoft独自の形式のファイルをストリーミング配信するサーバもリリースしたことがあるそうです。
アナリストらは今回のHarmonyのリリースについて、消費者は今後、RealNetworksのオンラインストアなどで音楽を購入しても、その音楽を永久に1つのブランドのプレイヤーで聴かなければならないのかと心配する必要がなくなった点で、消費者にとって大きな前進だ、と評価した。
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今年4月、グレイザーCEOが持ちかけた両社の提携についての話し合いをアップル社のスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が拒絶したため、リアルネットワークス社は、アップル社がなぜ人気のシステムをもっとオープンにしないのかと不快感を顕わにした。
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グレイザー氏は、Harmony Technologyは基本的に、さまざまな著作権保護技術を変換して、iPodのシステムとRealNetworksのシステムに互換性を持たせると説明している。RealNetworksは、このシステムが法に触れる懸念はないと述べている。
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Harmony Technologyは、AppleのiPodとiPod mini、Creativeの14製品、Rioの14製品、RCAの7製品、palmOneの9製品、iRiverの18製品、さらにDell、Gateway、Samsungの製品など、幅広いポータブル音楽プレイヤーをサポートする。また、DRM技術は、AppleのFairPlay、Windows Media Audio DRM、RealNetworks Helix DRMに対応するとしている。