実はライブドア“創業者”、iPod mini仕掛け人のアップル前刀氏という記事がありました。
大ヒットの立役者である前刀氏だが、アップルでの社歴は浅い。2004年3月中旬にジョブズCEOと面談して4月に入社した。米アップルは東京・銀座に直営店「アップルストア」をオープンするなど、本社が日本市場に直接関与する姿勢を打ち出していた。米国の意向を理解しながら、日本流のマーケティングができる人物として白羽の矢が立ったのが前刀氏だった。
大ヒットの陰には前刀氏が主導した独特のマーケティングがあったということで、あえてiPod miniを「見せて歩く機器」と位置づけて、ファッションの一部であることをアピールしたそうです。銀や青など5色あるアイポッドミニそれぞれについて服装とのコーディネート例を紹介した「iPod.com」がJobs氏から高く評価され、全世界で展開するに至ったそうです。
記事的には前刀氏を褒めたたえる内容になっています。iPod miniの立役者、「前刀氏が築いたライブドアの知名度」を欲しがった堀江社長といった話が並んでいます。とはいえ、ライブドアに関しては、ビジネスモデルを構築できずに失敗してしまった訳ですからね。堀江社長にしてみれば、ライブドアの知名度というよりは、既に100万会員を有するポータルサイトであることに魅力があったのではないでしょうか。
アイポッドミニをブームで終わらせるのではなく、いかに定着させるかが前刀氏の課題となる。その試金石となるのが、アップルが米国で展開しているアイポッドに楽曲をダウンロードできる有料音楽配信サービスの実施だ。ソニーなどのライバルを突き放すために、一刻も早く日本でもサービスを開始したいところ。詳細について前刀氏は明かさないが、「話は進んでいる。請うご期待」と自信ありげだ。
前刀氏の真価が問われるのは、ここでしょう。