PCでMacを動かすエミュレータ「Cherry OS」登場というニュース。
Cherry OSがエミュレートする仮想マシンは、完全なネットワーク機能を備え、ホストコンピュータのハードウェアリソース(HDD、CPU、RAM、IEEE 1394(FireWire)、USB、PCI、PCMCIAバス、イーサネット、モデム)を完全に利用できる。開発者によると、仮想マシンはホストCPUの約80%のパフォーマンスで実行されるという。
凄い! PCでMacをエミュレートするソフトが、開発中とかではなく、なんと正式版としてリリースされています!
現在、PearPCも開発が進められているのですが、それよりも早く、そして49.95ドルという低価格でリリースされてしまったことが驚きです。ホストCPUの約80%のパフォーマンスで実行される、ネットワークも完全、ハードウェアリソースも使えるとなれば「凄い」の一言しかありません。「これで約6億人のPCユーザーが、Macのアドバンテージを手にすることができる」と開発者。
ウェブサイトにはよれば、CherryOSはPowerPC G4をエミュレートするそうです。さらにドラッグ&ドロップによりPCからMacにファイルを移すことができる、複数のプロファイル作成可能、サウンド・ネットワークのフルサポートといった特徴を備えているそうです。オンラインでダウンロード販売されているのですが、これはとにかく使ってみなくては、ですね。
ハードウェアで収益を上げているAppleが黙っているかどうか微妙なところもあるので、欲しい人は早めに入手しておいた方が良いかもしれません。
しかし、その前にこのニュースって本当なんだろうか? ちょっと眉唾な感じもするんだけれど。誰かきちんと動いた人はいるんでしょうか。
追記:
その後、『マックOS X』が走る高性能エミュレーター『チェリーOS』という記事もありました。それによると、
・4ヶ月間でゼロから開発した
・もともと個人的に開発したものだった
・開発者はインターネットでの噂に対して「いんちき」でないと反論
・コードは3万6000行
・ウィンドウズなしでもインストールして実行できるスタンドアロン版の開発にも着手
・スタンドアロン版は来年の1月か2月の完成を目指している
ということだそうです。4ヶ月で、というのがどうもね。うーん、信じてみたいけど。
追記:
『ペアーPC』の盗作? マックエミュレーター『チェリーOS』という記事が出てきました。本人は間違いなく本物だ、と主張しているそうですが、なんせ実物がない訳ですからね‥‥。やはり「PearPC」の盗作疑惑も出ているそうです。「本物だ」と主張するのであれば、まずは試用版でもリリースして欲しいものです。
ハワイにいるクリェイジウ氏は、電話によるインタビューに答え、発売にあたってMXS社に不手際があったことを認めた。製品は準備不足で、トラフィックの量ははるかに低く見積もられていた。しかしクリェイジウ氏は、チェリーOSはインチキでもでっち上げでも盗作でもないと主張し、チェリーOSにペアーPCのコードは一切含まれていないと断言した。「われわれは、ペアーPCのコードを1行たりとも使っていない」