深夜に行なわれるため、普段はAppleの新製品発表のスペシャルイベントは観ないのですが、昨夜は23時からということで、久しぶりにリアルタイムで視聴していました。
iPad AirやiPad Proといった新製品が発表され、それらが予想されていたスペック通りでなるほどと思ったのは良いとして、途中に流れたプロモーション動画に、胸が痛くなるようなシーンがありました。
悲しい「iPad Pro」のプロモーション動画
それが、M4チップ搭載の新しい「iPad Pro」の凄さを表現するため、アナログの楽器やゲーム機、テレビや人形を巨大なプレス機で押しつぶし、再び開くと「iPad Pro」が現れるというものです。
吹奏楽部に在籍していたこともありますし、アーケードゲームで遊んだこともありますし、子どもたちの遊んだ人形は捨てられずにとってありますし、なんとうか、Appleの発表会をみていてやるせない気持ちになりました。
スペシャルイベントの直後に、ティム・クックCEOが、その様子のパートをプロモーション動画としてXにもポストしていたので、大々的にプロモーションしていくものだったのだと、さらに驚き、また胸が痛くなりました。
Meet the new iPad Pro: the thinnest product we’ve ever created, the most advanced display we’ve ever produced, with the incredible power of the M4 chip. Just imagine all the things it’ll be used to create. pic.twitter.com/6PeGXNoKgG
— Tim Cook (@tim_cook) May 7, 2024
こういう何かをプレスする動画というのはYouTubeなどで流行っているのだと聞きますが、Appleがこれをする必要はなかったのではないかな、と。文化を大事にしていると思っていたAppleがやったからこそ、こんな気持ちになったのでしょうね、きっと。
旧来のカルチャーが生まれ変わる表現として、もう少し違ったものはできなかったのかな、と思いました。思い出のあるであろうものが潰れていくのは、非常に胸が痛みました。
海外ではこういうのがウケるのかもしれませんし、言うなれば個人の感傷ではありますが、Appleのスペシャルイベントを観て、初めてこういう気持ちになったという個人の感想をメモとして残しておきます。