「iTMS-Jへの楽曲提供は検討している」——SME、音楽流通への考えという記事より。
CDに限れば、すべてをSACDやDVD-Audioに切り替えればよりコピーを防ぐことができますし、実際に切り替えることも不可能ではありません。ですが、それがリスナーやアーティストにとって良いことは思えないのです。
SMEへのインタビュー記事となっています。
「当時の情勢を考えれば、レーベルゲートCDの出荷が違法コピーへの抑止力にはなった」というコメントがあり、そこに編集部注でレーベルゲートの説明が出ているのですが、
レーベルゲートCDはPCで再生する際に専用ソフトを起動し、インターネットを利用した認証を得る必要があったほか、OpenMG対応機器にコピーする際には2回目以降、別途料金が発生した
と、今から考えるともの凄いがんじがらめのシステムですね。
確かに音楽がコピーされまくってしまうのは考えものですが、ここまで完全に利用者をコントロールしようとしていたのは、結果的に「リスナーやアーティストにとって良いこと」ではなかった、と言えますね。「レーベルゲートCDのシステム利用者があまり多くなかった」ために終了したということですから。
そして注目のコメントは、
当然、iTMS-Jへの楽曲提供は検討しています。販売チャンネルの増加は賛成であることは既に申し上げましたし、歓迎もしています。実際に楽曲提供を前提とした交渉を行っていまして、それが8月4日には間に合わなかったというだけです。
という点です。交渉中! 待ってますよ。