Amazonプライム会員が視聴できる、Amazonプライム・ビデオで独占配信が始まった、ダウンタウン松本人志プレゼンツのオリジナルコンテンツ「ドキュメンタル(DOCUMENTAL)」を見たのですが、地上波では放送できなさそうなノリの、非常に面白い番組に仕上がっていました!(以下、ネタバレありの感想です)
内容としては「笑ってはいけない」系で、選ばれた10人の芸人が密室の中で、誰が最後まで笑わずにいられるかというもの。優勝賞金は1,000万円。参加費はそれぞれが100万円ずつ支払い、最後に残った人が総取りするというルールです。
松本人志プレゼンツ、密室笑わせ合いサバイバル。10人の芸人たちが自腹の参加費100万円を握りしめ、芸人のプライドと優勝賞金1000万円をかけて笑わせ合う。最後まで笑わなかった者が勝ち。密室に閉じ込められた芸人が極限まで追いつめられることで生まれる本能むき出しの笑いを見逃すな!
「ドキュメンタル」出演する10人の芸人たち
「ドキュメンタル」に出演する芸人は以下の10人です。
ジミー大西
FUJIWARA 藤本敏史
宮川大輔
野性爆弾 くっきー
ダイノジ 大地洋輔
東京ダイナマイト ハチミツ二郎
とろサーモン 久保田和靖
天竺鼠 川原克己
トレンディエンジェル 斎藤司
マテンロウ アントニー
天然ボケの芸人から、一癖も二癖もありそうな芸人まで揃っています。
100万円を消費者金融で借金する者、先輩芸人から借りる者など、しかし番組の最初に招待状が届いたけれど、参加を見送った芸人も何人かいますので、かなりガチ度が高い番組だということも分かります。
「ドキュメンタル」見ているこちらもニヤニヤしてしまう
「ドキュメンタル」の制限時間は6時間。部屋の中にタイマーがあり、芸人たちも時間を確認することができるのですが、とにかく時間の進みの遅いこと! 何をして良いか分からず、室内をウロウロと歩き回り、まるで動物園のようです。松本人志は、それを別室からモニターで監視しており、必要に応じてゲームを中断したり、電話をしたり、さらには部屋に行くこともあります。
エピソード1は、主に参加する芸人の紹介とルールの説明で7割くらいが終わります。残りの3割りくらいで本番がスタートしますが、いきなり笑ってしまう者もおり(ニヤけるのもアウト)、どこまで笑ってよいのかという判断が参加芸人たちにも難しく、イエローカードも飛び出し、松本人志からのルール説明を交えながらのゲーム続行となります。
ちなみに密室(部屋)には冷蔵庫やキッチンがあり、料理をしたり、お酒を呑むこともできます。いきなり、ワインボトルをラッパ飲みするものも。さらにコインロッカーやシャワーもあります。とにかく「何をしてもいい」ということで、小道具の持ち込みも許可されています。出だしからセーラー服に着替え、飛ばしてしまうジミーちゃん!
いかに笑わせるのか? いかに笑わないようにするのか?
思わず見ているだけで、こちらもニヤニヤしてしまいました。
CMなし、ぶっ通しで視聴できる40分の番組は緊張感も持続したままです。地上波のゴールデンタイムで放送される番組よりは、松本人志自身も番組内で語っていますが、やはりターゲットがかなり絞られるので、尖ったことができるのでしょう。
Amazonという配信元が制作する独自番組に松本人志が登場してきたのも驚きですし、その番組に対する力の入れ方にも驚かされました。続きが楽しみです!
「ドキュメンタル」は毎週水曜日に更新され、今回はエピソード1となっていますので、今後も続いていくことを期待したいと思います。
Amazonプライム会員は1ヶ月の無料お試しが可能なので、試しに視聴してみるのをオススメします。
「ドキュメンタル」第2話
「ドキュメンタル」の第2話が配信されました。最初は警戒してウロウロしているだけの芸人たちが、攻撃に打って出るようになります。そのため、ついにレッドカードで退場する芸人も出てくるのが第2話です。
最初は一発レッドで次々に退場していくのだと思っていたのですが、イエロー、オレンジで2回の警告があり、3回目でレッドカードが出るというシステムになっています。見ていると、けっこう吹き出してしまったり、ニヤニヤしてしまう芸人がいるので、番組の雰囲気を醸成していくには必要なシステムかもしれません。
とある芸人は「受け身に回るのではなく攻撃すべきだった」という反省の弁を語っていました。みなが手探りでスタートした「ドキュメンタル」の、一つの本質かもしれません。100万円というコストをかけて参加しているのに、何もせずに終わってしまったという後悔を残さないように。
「ドキュメンタル」第3話
今回もレッドカードで退場する芸人が出てきますが、宮川大輔もその一人。自分は芸を持たないから‥‥という趣旨の話をしていたのですが、その敗戦の弁が「受け身になってしまった。自分からしかけにいくべきだった」というもの。これは第2話と全く同じ状況ですね。
笑ってはいけない、笑わせなくてはいけないとなると、場の状況を読んでいたのではダメということです。積極的に自分からしかけ、笑いの下地を作っていかないと‥‥ということで、笑いとは、笑わせるとはなんだろうなぁ、と考えさせられます。しかしなぁ、野性爆弾くっきーのアレは強烈だったなぁ。
下半身むき出しでモザイクが入っていたり、これはもう絶対に地上波では放送できない展開になってきました。ネット配信ならでは、のコンテンツですね。
「ドキュメンタル」第4話
いよいよエピソード1の最終話です。最後は、とろサーモン 久保田和靖、天竺鼠 川原克己、マテンロウ アントニーの3人が接戦を繰り広げます。第1話から笑わないイメージの強かった3人が最後まで残りました。
でも、実は直前まで残っていたFUJIWARA 藤本敏史の力量が凄いと感じたのもここまで通して視聴した感想です。常に誰かと絡み続ける話術、ずっとツッコミし続けている印象で、当然、誰かと会話しているのはリスクにもなるのですが、年長だから場を取り仕切るという意識も働くのか、ともすればニヤニヤしてしまうような修羅場もくぐり抜けていきます。何かやっていないようでやっている、あのセンス。
敗者の弁として最も聞かれたのは「受け身にならずに攻撃をしかけるべきだった」というものですが、これはエピソード2にも大きく影響することになりそうです。やはり、相手を笑わせないと自分が生き残れないのです。
特に最後の3人から絞られずタイムアップ、1,000万円は誰の手にも渡らないという結末を迎えてしまうと、次回はより芸人がより攻撃的になるのではないでしょうか。今回も4人から3人になるくらいのデッドヒートがかなり笑えました。最後まで生き残るだけではダメで、1人になるというのは本当に難しいと感じました。
笑いとはなんなのか? という問いは難しいですが、1つ分かったのは「想定外の不意打ち」はかなりキますね。しかも「それには意味がないように見えるものでついつい自分でストーリーが閃いてしまうようなもの」は危険です。アントニーの写真は最高の攻撃でした。
実はアントニーは早々に退場すると予想していたのですが、最後まで残り、その面白さがよく分かりました。
エピソード2が楽しみです!