1937(昭和12)年、東京板橋生まれ。少年時代は将来エンジニアになる夢を持ち、マンガとはまったく無縁で過ごす。1958年、設備会社に勤めていた21歳の時、偶然出会った中学時代の先輩にすすめられて一晩で描いたマンガが大阪の貸本マンガ出版社、日の丸文庫で採用となり、一夜にしてマンガ家に。
たけくまメモにて平田弘史先生訪問記を読み、“平田弘史”という人間そのものに猛烈に興味が沸いてきて思わず購入した一冊。
20年くらい前にヤングマガジンに連載されていたという「平田弘史のお父さん物語」。確かに記憶に残っております。最後にアシスタントの奥さんが「お母さんの一言」で登場するの、覚えています。
ただ、読んだのは恐らく連載が終わる頃だったんじゃないでしょうかね。
単行本を読むと最初は家族の話やペットの話など、いわゆる「お父さん物語」なのですが、途中からかなり哲学が入ってきまして、最後の頃はそれがヒートアップしていますから、当時15歳くらいだったぼくにはほとんど理解できていなかったことを思い出しました。
ペットが亡くなった時に、その犬生を思い出して書いた回は感動してしまいました。思わず電車の中でウルウルしてしまいましたよ、平田先生。読んで良かった一冊です。