イチロー、ベンチ入りメンバーを外れマリナーズのフロント入りし会長付特別補佐に就任

イチロー フロント入り

シアトル・マリナーズのイチローが、25人のベンチ入りメンバーを外れ、マリナーズのフロント入りしたことが明らかになりました。役職は会長付特別補佐だそう。2018シーズンは試合に出場することはなく、チームのサポートを行うとしています。

Ichiro Suzuki retires, moves to front officeとして報じられています。

So the 44-year-old icon will transition in a unique way, accepting the opportunity to finish this season as a special assistant advisor with the Mariners, without shutting the door on a potential return to the playing field in 2019.

44歳のイチローは、2019年にフィールドに戻ってくる可能性はある‥‥と2019シーズンは未定とのことです。

マリナーズのディポト・ゼネラルマネジャーは記者会見で「2019年以降に選手として戻る可能性はある。どんな形でもマリナーズに残ってほしいと思っていた」とコメントしています。

MLBのツイートです。

マリナーズのレジェンドがフロント入り。まるで引退かのように見えますが、引退は宣言せず現役続行の可能性は残ります。

イチロー、事実上の引退 マリナーズ特別アドバイザー就任…球団と異例契約によれば「ベンチ入りの25人枠から外れるが、球団と生涯契約を結んでチームに同行し、練習しながら選手らをサポートする」のがイチローの役割となります。

来シーズン以降の現役続行の可能性も残すため、チームには帯同し練習は行ないます。

イチローは「最低でも50歳」とまだまだ現役にこだわっており「来季以降にチームの一員として故障者が出た場合などに選手としてプレーする可能性がある」ということです。

GMは「彼は我々のクラブハウスで、ダライ・ラマのような存在だ」とまでコメントし、その存在感の大きさを説明しています。「ゴードンやカノでさえアドバイスを求めにいく。みんなが教えを乞いに来る存在。チームの勝利のために彼が必要だ」

イチローがマリナーズと生涯契約 今季の選手出場はなしと報道によると2019年にマリナーズは東京ドームで開幕戦を行うこととなっており「通常メジャーの登録枠は25人だが、米本土より1週間程度早い海外での開幕戦の場合、特例として登録枠が拡大されるのが一般的」であり、プラス3人にイチローが入ってくる可能性があるようです。そこまでを見越してのフロント入りなのでしょう。

イチローは記者会見で「家からの道のり、帰り道。ユニホームを着ている時間。毎日、かみしめていました。それが終わってしまうのかと考えた時に提案をいただいた。こんな形を取ってくれた。信じられないことですよ」と語っています。

「野球の研究者でいたい。44歳でアスリートとしてどうなっていくのか見てみたい」とも。

この日が来る時は、僕は辞める時だと思っていました。その覚悟はありましたし、ただ、こういう提案がチームの方からあって」と引退の覚悟はあったものの、現役続行に望みをつなぐことができたということです。

カズこと三浦知良のようにチームを変え、カテゴリーを変えても現役にこだわり続ける選手もいますが、来シーズンの可能性を残しつつフロント入りするというのは、かなり特殊なケースですね。

どこまで現役にこだわるのであれば日本球界も、と思わないでもありませんが、マリナーズと生涯契約を結んだことで「日本球界に戻る可能性はなくなった」とも報じられています。