ウイスキーの飲み方は様々あります。ストレート、ロック、トワイスアップ、水割り、ハイボールなどなど(コチラが詳しいです)。ウイスキー本来の香りや味わいを楽しむならストレートですが、そこに少しずつ加水したり、ウイスキーの同量の水を注ぎ香りが高まるトワイスアップが好きだという方もウイスキー好きなら少なくないはず。しかし、なぜ加水するだけでウイスキーが美味しくなるのか?
このウイスキーに加水することで、美味しくなる理由が解明されたという記事がありました。ウイスキーに水を数滴垂らすとおいしくなる理由 研究です。
スウェーデンの生化学者らは17日、水を加えると味が良くなるのは、グラスに注がれたウイスキーの表面に香りを浮かび上がらせる物質の微妙な相互作用にあるとする研究論文を発表した。
トワイスアップも香りを楽しむ飲み方ですが、まさに水を垂らすことで香りを浮かび上がらせる相互作用があるということが分かったということです。
スコットランドのアイラ島で作られるウイスキー特有のスモーキーなフレーバーは「フェノール」という化合物、なかでもグアヤコールによるものなのだそう。
オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に発表した論文によると、水を垂らすことでグアヤコールが「気液界面」に上昇することが実験で明らかになった。
加水により香りが高まり、美味しく感じる、という訳です。
数滴垂らすというのは個人差があるのかもしれませんが、まずはストレートでウイスキーを楽しみ、そこに少しずつ加水して美味しいところを探すというのは、理にかなった飲み方なのですね。