
ミート冒険家 @fallindebu からお誘い頂き、中央線沿線最高峰と言われる霊峰「肉山(吉祥寺)」にアタックしてきました。厚切りの肉‥‥いや、巨大な岩の連続は、挑む者を吸い寄せ‥‥いや、撥ねつけます。至福の時‥‥いや、苦難の連続を写真レポートします。ここが、吉祥寺にそびえ立つ「肉山」だ!!
「肉山(吉祥寺)」に行ってきた!

登山口。何人の登肉家が、ここ「肉山」に心を奪われただろうか。

「サイバラ」探検隊の足跡も、ここに記されています。リーダーは女性登肉家の西原理恵子女史。

なぜ食べるのか? そこに肉があるからだ。
有名登肉家の言葉を胸に、その一歩を踏み出します。

今回、一緒に頂上を目指した現地人ガイドのタナ・カ・ンプです。

登山道には、あちこちに有名な登肉家のサインが残されていました。

「肉山」は肉に挑む者たち全ての憧れ、いわば聖地です。
そこにゆけば、どんな肉も叶うと言うよ。
ニクダーラ、ニクダーラ、肉の国、ニクダーラー♪
かの有名サラリーマンである島耕作氏も、初芝に入社したての頃に目指したとか目指さなかったとか。

一合目にはプチトマトとキムチ。そして、厚切りの岩(肉)を攻略するための柚子胡椒や辛味噌などが用意されています。

なお「肉山」の登山料は5,000円 or 10,000円です。5,000円は迫り来る岩(肉)のおまかせコース、10,000円はそこに給水し放題が加わります。

とりあえず用意されているものは全て給水可能だそうです。

カウンターにも様々な給水ボトルが並んでいました。

まずは、先々の安全を祈願し、黄金色の水で喉を潤します。この黄金水を飲んだ者には、幸運が訪れると言います。

2合目。ゼンサイ(前菜)です。いきなりの岩(肉)に、パーティー一同が不意を突かれ無言になります。「ここまでなのか」不安という名の期待に、高鳴る鼓動。何も言えなくなりました。
来い! 来るなら来てみろ! 登りきってやる!
少々、岩(肉)に残る残雪に足を踏み入れると、すっと踏み抜いてしまいました。溶ける! もうすぐ春ですか! 雪が溶ける! 近くに生えていたワサビを収穫し、雪に添えると、口中にツーんといい香りが広がりました。
※群馬のリブロース

さらに少々の落石があったことも記しておきます。この山はマジ、ヤバイ。

3合目。先に進むと、キノコが生えていました。美味いキノコが生えている山は、いい生態系が維持されていると言われます。

ご一緒した登肉家の方が用意して下さった、九州の醤油。甘みがあり、実はこれが数々の巨岩(肉)にもピッタリ。新しい肉攻略方法を覚えてしまいました。

4合目。牛風の岩もあれば、豚風の岩もあります。さらりと雪が積もった、厚切りの良い岩(肉)です。岩の断面は美しいピンク色をしています。
※焼かれたことに気付かないくらいの弱火で仕上げられた多摩の豚ロース

5合目。こちらは馬風の岩(肉)です。非常に柔らかく、噛めば噛むほど味わいを感じる、攻略しがいのある岩でした。
※熊本は阿蘇の馬ヒレステーキ

6合目。ついにきた、折り返し地点。しかし「肉山」は「まだまだこれから」と我々をあざ笑うかのように、とんでもない岩(肉)を繰り出してきたのです!!

肉のパテのフライ。あ、違う、岩が熱に晒され風化したものです。いやはや。揚げるってありなのか。いや、ありなんだ。だって超絶美味いもの。登りごたえがあるもの!!!

7合目。多分、このあたりが森林限界だと思います。

8合目。赤い岩肌が広がっています。神々しささえ感じるほどの岩肌です。登山の感想にはそぐわないかもしれませんが、あえて言わせてください。ジューシー、と。レアである、と。
※鹿児島和牛のモモ

9合目。山頂が見えてきました。感触は太く、そして細く。これまでに経験したことのない、不思議な体験です。これが、限られた登肉家だけに許された体験、ミート・クライマーズ・ハイでしょうか?
※うどんと焼きそばのちゃんぽん

10合目。やりました。ついに頂上まで登り切りました。
「肉山」は活火山であるため、山頂にある火口からは赤く燃えるマグマが見えます。たぎる。気持ちがたぎる。そして萌える。山頂では思わず「ハーラー・ミー!」と叫んでしまいました。
※熊本は阿蘇の馬ハラミ
途中、酸欠で何度か気を失いそうになりましたが、無事に「肉山」登り切ることができて安心しました。しかし、ホッとしたのも束の間、山というものは登ったら下りなければなりません。タテガミ‥‥じゃなくて、後ろ髪を引かれる思いで、我々は麓を目指したのであります。

下山しての食事。現地のカレーです。このカレーも凄かった。何が凄いって、蟹のエキスが入っています。「甲殻類のアレルギーはありませんか?」ってそういうことか。カレーを食べると口の中に蟹が広がっていきます。これもまた不思議体験。生まれて初めて食べるカレーの味でした。シーフードでもない。蟹です。蟹カレーです。疲労した身体に、まるで浸透するかのように吸い込まれました。

ミート冒険家・フォーリンデブさん @fallindebu と、たい焼きも大好きな女性登肉家・小池花瑠奈さん @haru_lotta です。下山した二人が選んだのもカレー。ダブル・ミート・スマイルです。

カレーともう一つの選択肢としてあったのが、玉子かけご飯です。これは現地ガイドのカナ・カ・ンプが食べていたものですが、ごま油がかかっています。アカン、TKGにごま油はアカン。さらに、ここにチャンジャを入れるのが流儀だそうですが、タナ・カ・ンプは一味違いました。

現地ガイドのタナ・カ・ンプの食べ方。そうか、そういうのもあるのか。

最後に「肉山」を登りきった者に送られた、記念の「肉」ピンバッジ。思い出としてピアスにする者も。気持ちは分かります。

女性のピアスはかわいい。山が一気に華やぎました!

「肉山」の麓で料理店「肉山」を経営されるご主人。素晴らしい肉料理を提供してくださる、偉大なる山男でした。グレイト!
「肉山」とは?
吉祥寺で人気のホルモン店「わ」のご主人による、さらなる肉の店が「肉山」です。壁に漫画家のサインが多いことからも分かりますが、漫画家にファンが多いようです。ぼくも西原理恵子さんの漫画で「わ」を知りましたから。
「肉山」は本来であれば予約の取れない人気店で、今回はたまたま @fallindebu から誘って頂いての初登頂と相成りました。楽しく、美味しく、頂きました。いい山に登らせて頂きました。機会があれば、是非また「肉山」に登りたいと思います。
ごちそうさま!!!!!