最初こそGreeとmixiはソーシャルネットワーキングサービスという括りの中で同列に語られることが多かったのですが、その方向性が明確に感じ取れるようになってきたように思いました。
GREE COMMUNITY 1.0 リリースに際して、恐らく開発者田中さんの言葉だと思うのですが、次のように語られています。
グリーは、いわゆるオンラインで交流するために使う「(オンライン)コミュニティ」ではありません。
自分のいつも接する身近な友達とやり取りをしたり、共通の趣味であつまる同好会やサークル活動、友達の集まるパーティ、学校の同窓会、食事会などを、より簡単に、より便利にするそういうサービスを目指しています。
ぜひ、仲間とコミュニティを作ってイベントを開催してみましょう。
これはmixiを意識して書かれたコメントではないかと思うのですが、何かと比較されるのもお互いにとっては迷惑な話なのかもしれません。しかしコメントにより、それぞれのSNSが目指す方向性がより明確になったな、と感じました。一言で言えば「外向き(オープン)」か「内向き(クローズ)」かということだと思います。
Gree田中さんが無敵会議でおっしゃっていたと記憶していますが、Greeはリアルライフの写し鏡であるという表現が適していると思います。逆にmixiは、クローズドな空間で完結するバーチャルライフであると言えるでしょう。
そして、Greeを使うかmixiを使うか、という点に関しては、利用者の普段のライフスタイルも影響するかもしれません。ぼくは地方の大学に通っていたため、学生時代はいわゆるクラブイベントやパーティーを主催したこともなければ参加したこともありません。もっぱら“飲み会”でした。これは都会か地方か、というロケーションのギャップもあるでしょうし、加えてジェネレーションギャップも大いに関係するかもしれません。言ってみればGreeとmixiではカルチャーの違いを感じる、ということでしょうか。
なので、もっぱらリアルライフとの相乗効果を目指すGreeよりも、クローズドな環境で完結するmixiの方が肌には合っているかもしれません。もちろん使い方次第ではGreeもmixiも似ているのかもしれませんが、あくまで受けるイメージとしてはそういう感じがしています。
mixiの日記やコミュニティは秘め事的な感じがして、Greeから受ける夏の爽やかさのそれと比較すると、それぞれのサービスが対極に位置しているような感じがするのですね。すいません、このイメージには同意しかねる、という人もいるかもしれませんが。こう考えていくと、目指している方向性の違いは、ビジネスモデルにも影響してくるでしょうか。例えばGreeにはAdSenseが入り始めましたが。
いずれにしても、サービスに積極的に関わっていかないと、その楽しさは微塵も分からないでしょう。と、最近少しmixiを使ってみて考えています。積極的に関われるかどうか、という点に関しては、mixiの日記機能は秀逸かもしれませんね。
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