アップル社の元幹部が企業体質を痛烈に批判したという記事。Appleの同窓会のことはすでにお伝えしましたが、その同窓会を主催したコンピューター歴史博物館が開設したWeblogに、元社員が「アップルコンピュータ社を殺したのは誰だ?」という内容の記事を投稿したんだそうです。
「われわれの核となる能力はユーザー・インターフェースの設計だと、従業員は自分に言い聞かせたものだ。しかし実際には、Tシャツのデザインや組織図の作成のほうが得意だった」
優秀な人たちが集まったが故、というところもあるのかもしれません。この頃の話をこうして読むと、今のAppleは大人の雰囲気を感じます。それはつまり、Jobsが大人になったということなのではないかと思うのですが。
さて、この同窓会ですが、当然のようにJobsの話題が中心だったようです。
たとえば、かつてマネージャーを務めていた参加者は、ジョブズCEOがある技術者チームに向かって、クリスマス休暇から戻ってきたらすぐに全員を解雇すると伝えたことを振り返った。「休暇前にこんなひどい仕打ちはないだろう」とこの元マネージャーは言い、信じられないといった様子で首を振った。
こんな感じで裏話が飛び出したそうです。
ジョブズCEOはつねに、イメージをどのように投げかければよいかを鋭く理解し、優れた製品デザインや高級雑誌の広告に結実させてきた
広告に関する逸話なんですが、マーケットがWindowsに埋め尽くされている今、このようなイメージ戦略はあまりうまくいかないんじゃないかと思います。どうしてMacなのか? なぜMacがいいのか? を、もっと端的に伝える術が必要なのではないでしょうか。