浦和レッズ「Talk on Together 2012」レポート

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2012年2月23日、埼玉会館で開催された、浦和レッズ「Talk on Together 2012」の様子をレポートします。

出席者は、

・橋本光夫代表(以下、橋)
・山道守彦強化本部長(以下、山)
・ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(以下、ミ)

の3人です。

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19字開始。まず最初にミシャ監督就任からキャンプまでの様子を収めたビデオが流されました。

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選手のインタビューなどもあり、これまでの「Talk on Together」にはなかった趣向と思います。クラブのスタンスが変わったことを感じます。

広報部の松本氏。2012年浦和レッズは設立20周年を迎える。新監督、選手補強しキャンプを重ねた。みなさんとの絆をさらに深め、シーズン最後まで共に戦っていく雰囲気の会にしたい。進行:橋本代表より挨拶。後に山道氏ミシャ監督を交え、大住氏の進行で質問に答えるという形に。会場からも適宜。

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橋本代表より挨拶。

会場から拍手。ブーイングが一人。

橋:みなさんこんばんは。ウィークデーにありがとうございます。昨年の反省も含めクラブの状況等を簡単に。2011年度は15位、入場者数が15%減少、厳しい結果となった。強くて魅力あるチームを作るといった目標に対して大きくかい離した。

歩みを交代させることになった1年を深く反省している。監督の専任、補強といったチーム編成で課題を残したことで低迷の大きな原因になった。そのためチームが不信になり、目指すべき方向に不透明感が増し、サポーターの夢や希望を減少させた。メディアの露出も減った。福循環になった。

その反省もふまえ9月から監督の専任、チーム編成を従来と違う方法を取った。具体的には強化部が中心となったが、運営・広報・ホームタウン推進部門などいろいろな部門からメンバーを集め議論した。チームの再生・再建が最重要課題と位置づけた。クラブの多くの資金をチーム編成に投資することに。

監督・選手をリストアップし、Jリーグで実績のあるミシャ監督を迎えることができた。補強もできた。監督には基本契約合意後に天皇杯を観てもらった。それを踏まえ限られた時間だったが選手の編成も監督と教科部で協議をすることができた。これからもクラブ・チーム一体となって新シーズンを戦いたい。

チームを再生・再建し、これからの成長に繋げるというステップを、ミシャ監督と共に歩んでいく覚悟。2012シーズンは成果をピッチ上でチームの変化として示すことが最も重要と位置づけている。キャンプを終え順調に成長を続けている。2/1付けでクラブの組織改正と人事異動をした。目的は二つ。

一つ目。昨年までの反省を踏まえ編成部門の強化。これまで分散していたスカウティング・分析に長けたメンバーを全て強化本部に集結した。レディースの担当者も強化本部に集結した。レディースも強化本部が統括することに。レディースにも新たに10人の新戦力を迎えた。

二つ目。地元とより強い絆を作りたいと考え、ホームタウン推進本部で地域と大きな関わりを持ってきた人間を事業本部長に任命した。ハートフル、ホームタウンの活動等を有機的にするために部の統合も。

クラブ設立20周年であるため、強く魅力あるチームを作る、地域の皆様の誇りとなるクラブを目指し続ける。昨年から意見を頂戴するシステムも立ち上げた。タウンミーティングといった小規模なサポーターとの交流の機会も設けたい。スタジアムにできるだけ来て欲しい。ファミリーシートも新設。

シーズンチケットでは席種の変更もできるように。まだまだ足りないが、20周年を経過点ととらえ、これからも末長く運営していくことを決めた020のロゴのもとクラブ一丸となって頑張る。いったいとなって戦いましょう。よろしくお願いします。

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登壇者を紹介。橋本代表、山道氏、ミシャ監督、通訳も兼ねる杉浦コーチ。ミシャ監督、杉浦コーチのところでは拍手も大きく。司会を務めるサッカージャーナリストの大住氏も。

大:雨があがって太陽が出た。2012の浦和にとって幸先のいい日だな、と。もっとも太陽は柏や東京でも出ているが(笑)最近のJリーグの監督の中でも最も敬愛するミシャ監督が浦和の指揮を執ることになり大きな期待を抱いている。ミシャ監督の話を中心に。

大:レッズでやってやろうと決めた理由は?

ミ:みなさんこんばんは。忙しい中ありがとうございます。日本では6年ほど仕事した。最初に広島で。2006年は浦和はリーグ優勝した。浦和はこれほどのサポーターがいてこんな雰囲気を作れる、素晴らしいと感じた。当時は浦和の雰囲気をみていつか私が率いる時がきたらいいと夢を見た。

6年の時を経て浦和からオファーを受けた。夢が実現したという思いで片手ではなく両手でオファーを受けた。

大:ここ数年、浦和はいい成績を残していない。チャンピオンになった後、どのようにみていたか?

ミ:2006年2007年は浦和にとって素晴らしいシーズンだった。2008年以降はプランしていた成績あげられていないシーズンが続いている。サッカーというのはプラン通りに進めるのは難しい競技だと考えている。特に日本のリーグはチーム同士の力が拮抗している。毎試合がきわどいゲームになる。

サポーターにとってもそういうシーズンが続く中で面白くないシーズンになってしまったのでは。いい選手がいたが個人で打開しようとした。チームとして戦えてないと感じていた。サッカーは毎年新しいやり方が出てくる。今日は個人ではなくいかに集団で戦うかが大事。そういう意味で浦和は戦えてなかった。

1カ月ほどチームを率いている。浦和には素晴らしい選手がいる。いかにチームとして戦っていくか、ということを求めている。

大:監督にとってプロのサッカーとは?

ミ:サッカーは厳しく危険なスポーツだと考えている。以前は勝てばそれで良かった。今日はみている人たちがその上を求める。いかに魅了するか、そういうものが求められている。どの監督も勝利を目指し、その上で魅了しようとするが難しいもの。ただし浦和にはポテンシャルがあると考えている。

もちろん我々は今シーズンはその方向性でやっていく。ただ、そのためには日々ハードにトレーニングをしていかなくてはならい。それが試合に出てくる。

大:選手は練習が厳しいといっている。監督はいつもニコニコされているが選手たちはそれでごまかれされている?

ミ:私にとっても選手にとってもサッカーは仕事である。練習する時はハードに厳しく、プロフェッショナルに遂行しなくてはならない。24時間ドアはあけているので、いつでも選手は話しにきて欲しい。1カ月仕事してきて練習の前後は楽しい雰囲気で練習する時はしっかりと、真剣にハードに。

大:選手たちにどういう取り組み方を望んでいるのか?

ミ:求めているものが多すぎるのかもしれないが。まず走ること。走らなければサッカーはできない。その中でもインテリジェンスを求める。今日のサッカーにはコンビネーションが必要。そのためには頭を使う。よく選手にいうのは「考えなしに走るのはよくない」考えているだけで走らないのもよくない。

走ること、考えること、両方が機能しないといけない。走りながら考える。トレーニングの中で日々、そういったことを選手に求めている。

大:選手は個々に夢や目標をもっていると思うが?

ミ:まずノーマルであれば選手一人の持つ目標は常にチーム・クラブのためになければならない。一人の選手の目標である。なぜならサッカーはチームがありクラブがあってできるもの。クラブは存在し続ける。選手・監督は入れ替わる。クラブとサポーターはあり続ける。選手はまず自分ではなくチームのために戦わなくてはならない。

選手の二つ目の目標として、例えばレギュラーになる、チームでいいプレイをして代表になる、個人的な目標も持たなくてはいけないがそれは2番目。チームのために戦うのが第一。ありがちなのは自分が成功することばかり考えること。そうなるとダメだ。まずはチームだ。逆に捉えている選手が多いが。

大:大事なサッカーの哲学の話ありがとうございます。代表の話が出たが昨日は良かった。バーレーンが勝って良かった。元気も得点して良かった。監督は?

ミ:もちろん見た。彼はチームでしっかりと練習を積み重ねる中で、代表でゴールが生まれたのは素晴らしい。

大:一点目のアシストはミシャ監督の指導のたまものでは?

ミ:アシストにはゴールと同じ喜びがあってよい。私は自分が決めれば良いというのは良くないと思っている。

大:指宿合宿までに練習試合8試合。得点18、10人でとった。34試合だとすると40人以上が点を獲る?34試合では76点。そうなるとかなりいい成績が残せる?たくさんの選手が点を取るのはミシャ監督のサッカーの特徴?

ミ:日本はFW、ゴールゲッターが必要だという。ただ本当にお金を高く積んでそのシーズンでゴールを量産してくれる選手はなかなかいない。また我々が払えるお金でそういう選手は日本にこないのでは。日本人の選手で十分に得点を挙げられる選手がいると思う。梅崎、平川、陽介、元気、直輝。

サッカーというのは走らないといけない。そして、どこに。危険なところにいかに橋っていけるか。それで得点できるかどうかが決まってくる。それはトレーニングを積み重ねることでできるようになる。今のサッカーは一人で試合を決定づけられるようなものではない。

ワシントンが活躍したが、いま彼がここにいたからといって活躍できるとは限らない。一人の選手が全てを決める時代は去りつつある。日本人選手のレベルも上がってきている。一人のゴールゲッターで得点を挙げるのは難しい。色々な選手が得点に顔を出す。相手はケアしにくくなる。そういう練習をしている。

大:練習はみせてもらえる?

ミ:6シーズン広島で監督したが非公開練習・ゲームは一切したことがない。ただ甲府戦、大宮戦は非公開になったが隠す必要はないと思っているが相手が非公開にしたかった。サポーターが練習にきて何をしているかを見てもらえことも幸せ。選手にとってもいいこと。

ここ最近はうまくいってないシーズンの中で前任者は大くのことをシーズン前に約束したがそれがうまくいかなかった。だからこそ私は多くをいうのではなく大原に足を運んでもらって何を目指しているのかぜひ見て欲しい。みなさんの目でみて分かって貰えるのでは。

我々はサポーターいてはじめてサッカーができる。だからこそ我々は何も隠す必要はない。ぜひ見にきて欲しい。非公開の練習は今後もやる予定がない。

大:夏にはサポーターが増えて屋台でも出ているのではないか?(笑)さてスタッフも選手もミシャと呼んでいる。ぼくらもいい?

ミ:もちろん。

大:子供の頃からのニックネーム?

ミ:子供の頃からミシャ。

大:ご両親や故郷のことを。

ミ:残念ながら故郷はなくなってしまった。ユーゴスラビアに生まれたが、内戦があり分かれてしまった。悲しい時代の話で大きくの方が亡くなった残念な歴史。残念ながら狂った社会になりつつあると感じるが、私がいた国でも人間性が失われた。私が過ごした子供の時代は契約というものがなかった。

握手、言葉に出したら契約だった。残念ながらそういう時代はなくなってしまった。今はセルビアに76歳の母がいる。父は18年前に亡くなった。セルビアには2歳上の姉もいる。54歳の私の歴史を話したらこの時間では終わらない(笑)

大:前から誰かに似ていると思ったが横からみたらロバート・デニーロに似ている。

ミ:私はそうは思わないが。

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質問タイム。

内山:守備について。ミシャ監督の守備に対する考え方は?坪井が縦パスをインターセプトをするが、そういうのが好き。どのように考えているか。

ミ:統計を見ると浦和はゴールはされていない。ディフェンスに関しては話す余地はないと思ってた(笑)私の考えでは今日のDFは以前なら2m近くハイボールを跳ね返す、とにかく守ればいいのが以前。今日は中盤・シャドーの選手くらいのボールテクニックが求められる。

みる人の目も肥えて欲しい。DFがボールをカットし縦パスのチャンスがあるのにけり出した、見た人はチャレンジに拍手する、しかしそこは拍手ではない、見る側にもそういう目でみてほしい。今日のサッカーではDFも攻撃が求められる。後ろから数的優位を作る必要がある。

いかに予測能力を持っているか。相手は常に守備を崩しに意外性のあることをしてくる。いかに予測し止めるか、それを攻撃に繋げることができるか。持った瞬間には次にどこに攻撃の選択肢があるか、そこまで考えてディフェンスして欲しい。守れるだけではダメ。質の高い攻撃的な能力も必要。

広島時代は3バック、森崎、森脇、槙野がいた。彼らは止めない限りどんどん前に出た。これまでの3週間、うちの選手と戦った。永田、坪井、濱田は前に出ていかない。いかに前に出ていかせるか頑張った。

東京都大田区田中:去年の総得点が36。ここ数年は慢性的な決定力不足と言われる中、今年もFWが一長一短。解消できそうですか?

大:やっぱり大田区ってつける必要あるんですか?

ミ:さっきも言ったが浦和には攻撃のいい選手がいると思う。私自身はここで約束するタイプではないが、ゴールが量産できる見てて面白いサッカーのできるチームになると思う。具体的に何点とは応えられないが。

大:ぼくの計算では76点(笑)

浦和の山中:ゼリコの評価は?

ミ:私は私の同業者の監督は全てリスペクトしている。監督業というのは厳しい仕事。結果が出なければ責任をとる、そういうものだ。信じて欲しいのは色々な監督がいるがどの監督もベストを尽くそうと頑張っている。ただサッカーはどうしても結果が出る。うまく行く時もあればそうでない時も。

大:難しい質問をされたら「いい質問ですね」というとちゃんと答えられなくてもいいんです(笑)

大:退屈そうな山道さんに。今日はモリで(笑)ミシャに決めた経緯は?

山:色々報道で紆余曲折はご存知と思う。最終的にミシャ監督に喜んでいる。どういうことがあったか。秋からチームを預かった。ネガティブな状況だった。若い選手が多かった。どうしたらいいか自問自答した。日本語で説明できないといけないと思った。変わるためには一流の人に任せないと。

日本で一流と考えたら新聞報道にあった方たちにトライするのがプライオリティになった。しかしダメだった。日本人じゃなくてもいいのでは?知り合いを通じてミシャ監督のところにいった。

ミ:私も6年もいるので日本人みたいなものだ(笑)

山:そのような感じでコミュニケーションをとれるようになった(笑)選手のこと、トレーニングのこと、目指すこと、正直に話しているし、ファミリーでやっていくことを強調してもらっている。レッズのあるべき姿を目指してやっていきたいと考えている。

ミシャ監督からは光栄だ、ポジティブにやろうと言われた。必ずいいチームを作って喜びあえるようにしたいと思っている。

橋:みっちゃんで。

大:槙野、阿部を海外から獲得。クラブとして本腰を入れている感じがする。

橋:近年の結果をみた時に選手の出入りを整理した。ここ数年はユースから将来性のある若手がトップにきている。いわゆる代表クラス、チームの核となる選手の放出が多かったという反省がある。山ちゃんからも一流の監督を呼びたいという話があったが、選手にも同じような協議をした。

チームの再建を任せられる一流の選手を集めたい。FWはいちばん最初に報道のあった選手は獲得できなかったが。結果が先か、投資が先か、まず投資をする。クラブも成り立たないといけない。みんな頑張る気があるか?クラブは異論なく固まった。いろいろな話しあいがあった。

岡田:ミシャ監督は困難な中引き受け手くれてサポーター一同感謝している(会場から拍手)。ファンスティックな空間を埼玉スタジアムに。経営について質問。去年一昨年は優勝、1位を目指すとあった。今年はない。数字を語って欲しい。

橋:2012年13年14年という3年間の中期計画をクラブで議論して作った。12は初年度。再生・再建を12で測る。ミシャ監督にも具体的な順位の目標提示はしていない。チーム始動に先立って全コーチ、強化本部長、主要なスタッフで目標について議論した。結論はチームが変わったと思われること。

観客・入場者数はこれだけ上乗せしよう、といった年度ごとの数値は定めた。例えばレッズランドの利用者数増、ハートフルも3年後に4万人に、グッズも5億円から7億レベルを目指すなど。3年間でクラブの再建と成長をしていく。

桜区の白井:橋本社長は限界だと思う。最終節であれだけブーイングをされて大納会でもブーイングされたのになぜやめない?

橋:昨年もいったが、今日も総括の中で、昨年を振り返ると浦和の歩みを後退させてしまったという強い反省の気持ちを持っている。もう一度再建する道筋を立てたい思いがあり、チーム編成のやり方を変えたり、なんとか迎え入れたミシャ監督をバックアップして再生・再建を測りたい。それが責任と考える。

桶川の阿部:橋本代表に。よく信任、信頼という言葉を使うが、それが目に見える動きはない。何らかの課題に対して分析し、どう改善するかを示し有言実行すること。悪い昔の伝統に逆戻りしていないか。監督を追い出すために内情を報じる者がクラブ内にいた。そういう人間がいることを否定しなかった。

信じてくれといってきた一方で、メディアを使ってそういったことをするのは背任行為ではないか。こういうことが原因でサポーターが離れたのではないか。本当の市民クラブに生まれ変わることを望みます。代表の考える信任、信頼とは何か?

橋:強化等に関する専門性について。クラブの中にいるスカウティングに長けているメンバーを強化本部に集結させた。外部に出たメンバーも強化部のスタッフとして迎え入れた。十分かどうかという議論はあるが、努力はしたもり。今後もそういった考え方で可能であれば増強したい。

橋:信任、背任、云々に関して。ファン、サポーターの信任はまさに浦和レッズの掲げている基本理念、地域の誇りとなるクラブ、夢と希望と幸せを与えられるクラブを目指し続けることに対して大きくのみなさんがどう評価するかが信任に繋がる。

新聞報道で内部のメンバーから情報がリークされていることに反応を示さない、そのことに関しては、我々としては報道に対して全て反論はしていない。大きなスポンサーが撤退するのでは、という報道に関してはスポンサーに対してお詫びはしているが報道に対してはコメントしていないのは事実。

桶川の阿部:浦和レッズにとって大事な信頼関係を損なうことを否定しなかったのは重大な過ちだと申し上げる。やはり数字を示すことが大事。うまくいかなくてもしようがない。

大:ミシャ監督、良いクラブとは?

ミ:いいクラブは色々な部署・人たちが同じ目標に向かっていること。一つのクラブが何か成功するためには監督、選手色々な部署がうまく組み合わさって初めて大きな絵が描ける。一つの大きな結果を残すのは難しい。ただそれぞれの人間が同じ目標に向かって進むことがまず大切。

自分だけよければいいというのではだめ。お互いがサポートし同じ方向に向かっていく。チームと同じ。その中に成功がみえてくる。ここにいるみなさんも最近うまくいっていない中で多くの不満を抱えていると思う。雰囲気がネガティブになっていることを感じた。悪い部分にスポットをあてているのを感じた

起きたことは変えられない。うまくいかなかったことから学ばなければならない。悪いところから学んで、我々は前を向かなくてはならない。私はとにかくポジティブなことを考えて前に進みたい。我々には素晴らしい選手がいる。浦和には日本一のサポーターがいる。これだけのサポーターは他にない。

クラブに興味をもってくれる方が順位に興味があるのはもちろん分かる。まず今シーズンやらないといけないという目標は、私が選手と共にスタジアムにきたときに、もう一度みなさんに笑顔で我々のサッカーを観て欲しい。その試合の後に笑顔で帰って欲しい。言うのは簡単だが素晴らしいチームがある。

私はサッカーの監督を長くしている、その中でいえるのは素晴らしいチームがあること、今シーズンはそういうゲームをすること、ここにいるみなさんも含めてファミリー、そのファミリーで一試合一試合戦いたい。喜びを分かち合いながら戦いたい。言えることは全力で戦いいいシーズンにすること。

結果は分からない。言えるのはみなさんと一緒に一試合一試合大事に戦いたいということ。過去は変えられない。前を向いてポジティブに前進していきましょう。イメージは2006年。そこに向かってポジティブに進みましょう。なかなか気持ちの切り替えができないのも理解できる。ただ変わらなければ。

会場から拍手。

もう十分にネガティブなことは考えてきた。そろそろ切り替えてもいいんじゃないですか。サッカーというのはやはり楽しいものだ。試合はスペクタクルだ。我々はそうやろう。勝負は水物。ただ、我々は埼玉スタジアムでサッカーを楽しみましょう。

会場から拍手。

話がそれたが、ネガティブな雰囲気が多いなと思ったので。もう過去は変えられない。我々は新しい歴史を作ろう。みなさんと共に、共に戦っていく、新しい時代を作りましょう。

会場から拍手。

大:いい話でしめることができました。ありがとうございました。

松:間もなく開幕です。笑顔でスタジアムで会いましょう。

@urawa と併せて随時更新しました。