結婚情報サービスへの登録が最も多い時期はいつ?「人間はね、忙しいと寂しくならないんですよ。クリスマスに向けての相手探しもしないんです」

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これはなかなか刺激的なインタビュー記事ですね。外資系コンサルからオーネットに転職し「普通のダンナがなぜ見つからない?」を執筆した西口敦氏が、婚活についていろいろ語っています。

西口 なるほど……。就活ということばに置き換えてみてください。最終的に自分を採用してくれる会社を探すのと同じで、自分が結婚する相手を探すというだけ。就活の場合だとどんな会社があって、自分はなにができるのかを考えるでしょう。どんな相手がいて、自分の売りはなにかを考える。

「婚活、婚活」と言いますけど、なかなか厳しい状況にあるのですね。

ということを示しているのが、お見合いの減少。記事ではグラフで示されていますが、恋愛結婚みたいなものの比率は変わらないのに、お見合い結婚がスッポリ減っているのです。

西口 そう。で、昔もいまも恋愛結婚って少ないんです。

そうなんだ。自分の周りでは、合コンやネットで知り合ったというのはあっても、むしろお見合い結婚という人はいなかったので、そういうものなのだとは知りませんでした。

西口 いまの女子ってバリバリの総合職かもしくは派遣のどちらか。二極化してしまっている。派遣は定時に帰ってしまって飲みにも誘えないしで、恋愛対象にはなりにくいんです。「二人で飲みに行こうか」なんて誘っても、セクハラって言われて人事に報告される。これはつらいですよね。

恋愛結婚しようにも、職場での恋愛もリスクも高まっているとなると、確かになかなか出会いの機会というのは狭まってきますね。

で、最も結婚情報サービスであるオーネットの登録が増える時期はいつか、という話なのですが、ぶっちゃけ、12月なんじゃないかと思いました。

そうしたら、それは違うのです。

西口 人間はね、忙しいと寂しくならないんですよ。クリスマスに向けての相手探しもしないんです。どちらかというと、飲み友達といかに遊ぶかを考えるでしょ? だから婚活どころじゃないんですよ。

逆に12月は閑散期なのだそうです。

そして「結婚しました」「子ども生まれました」の年賀状が追い討ちをかけ‥‥

西口 そうなんですよ。クリスマス前の数週間で結婚相手を探そうなんて誰も思ってない。年が明けて「今年一年がんばろう!」と初詣でお願いして、相手を探しだすんです。でも現実には出会う手段はないから、結婚情報サービスに登録をする。年明け第一週あたりが最高のピーク時です。成人の日近辺の週末は、オーネットのブースは満杯でした。

となるのだそうです。なるほど、こうやって説明されると納得です。

ネイルサロン、エステ、ワインスクールなんかに関してもばっさり。

西口 それは自分磨きの一環だと思ってるんだけど、結局女子ウケするだけになってしまってる。

男性はネイルが綺麗な女性に惹かれないし、ワインに詳しい女性も好きではない、と。

西口 そもそも男性は、女性が前とどう変わったかなんて興味がない。もしくは気づかない人が多い。でも、女性同士だと細かいところに気付く。

男は「どんな服を着ていたとか、髪を切ったかどうかすら覚えていない」など、ものすごいばっさりいってますね。

でもまあ「男は女性をみるときは全体感で見るから」というのは納得です。翻って、女性は「相手の人の先端を見るんです。爪、靴、髪の毛」なのだそう。

「20代男性は、結婚相談所では残念ながらそれほどモテない」というのも興味深いなぁ。

西口 女性はどうしても相手の年収を見るんです。将来伸びそうなポテンシャルがあったとしても、年収が低いうちは厳しい。なので20代男性が入りたいといっても、正直私はおすすめしません。逆に20代女性はめちゃくちゃモテます。はるかに年上を含めた全ての世代から。20代のいまこそ入るべきです。

男性と女性では、全く状況が異なる訳ですね。結婚情報サービスは最後の手段じゃなくて「その若さという武器をいまつかわなくてどうするんですか!」だそうですよ。

西口 見てもらうとわかるように、女性にとって「若さ」という武器は間違いなく目減りする資産です。そしていまこの瞬間が、いちばん高い。これが金融市場だったら、こんなに勝てるマーケットはないですよ。いま円高で、来年再来年は絶対下がる。じゃあ今のうちに買えるだけ海外資産を買いまくる。こんな簡単な話はないでしょう。

西口 男性は、実はシンプルなんです。転職マーケットと同じで、一定年齢からは下がります。でも、上がる余地はある。年齢相応以上に、社会的、経済的に成功したり、円熟味、包容力が出てくる。

書籍では「普通のダンナ」が見つかる確率は〈会話普通50%×身長普通50%×清潔感普通50%×ファッションセンス普通50%×学歴普通50%×年収50%×≒0.8%〉と説明されているそうです。

普通って、難しいですね‥‥。

いろいろロジカルに説明されているので、非常に面白いインタビューになっています。なるほど、そういう風に考えることができるのね、と。

興味のある人はコチラからどうぞ!

普通のダンナがなぜ見つからない?

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